WEC世界耐久選手権第7戦上海で3位に入賞し、2013年のドライバーズチャンピオンをロイック・デュバル、トム・クリステンセンとともに決めた2号車アウディR18 e-トロン・クワトロのアラン・マクニッシュは、終盤これまでにないほど用心深くドライブしたと語った。
マクニッシュは9日に行われたWEC第7戦上海の決勝レースで、6時間レースの最後のスティントを担当した。2号車は1号車アウディ、7号車トヨタTS030ハイブリッドに次ぐ3番手を走行していたが、たとえ1号車が優勝しても、タイトルを決めるには十分なポジションだった。
「ロイックがドライブしている時に、目の前でGTカーがスピンして、それを避けるためにターン13でコースアウトしたことがあったんだ」と語るマクニッシュ。その時には、8号車トヨタが走行していたため、2号車は4番手につけていた。
「僕たちはすべてをモニターで見ていた。R18が高速コーナーで左側に出てきたんだ。僕たちは、縁石外側にある人工芝を拾わないかどうか少し不安があった。僕たちは常に用心深くドライブしてきたけど、もっと気をつけなければならないと考えたんだ」
その後、8号車トヨタがストップしたため、2号車は3番手に浮上。マクニッシュは最後にステアリングを握りチェッカーを目指した。
「僕がドライブしている時は、トラフィックの中では気が遠くなるほど気をつけて走ったよ。僕のキャリアでもないくらいにね」
2号車アウディは、金曜のプラクティスの時からハンドリングのバランスに問題を抱え、ペースに優るトヨタTS030ハイブリッド勢の前に、レース前にはコンサバな作戦を選んだという。
「僕たちは、トヨタ2台に先行して優勝を目指すのは非常に厳しいと理解した。僕たちは保守的にならざるを得なかったんだ」