レッドブル・レーシングは、マクラーレンへの移籍が決まっているピーター・プロドロモウに代わり、ダン・ファローズをエアロダイナミクス責任者に指名したことを発表した。これに対し、マクラーレンはファローズとすでに契約済みであるとして、法的手段に訴える可能性を示している。
プロドロモウがレッドブルとの契約終了後である2015年にマクラーレンに加入する予定であることが、昨年、明らかになった。
レッドブルは9日朝、声明を発表、ファローズを起用すること、プロドロモウはガーデニング休暇に入ることを明らかにした。
新エアロダイナミクス責任者に指名されたファローズは、以前レッドブルの空力部門のリーダーを務めており、昨年チームを離れたばかりだった。
しかしファローズはプロドロモウと共にマクラーレンに加入することが決まっていたと、マクラーレンは主張している。
マクラーレンのスポークスマンは、ファローズとは契約済みだったとして、法的手段に訴える可能性を示唆した。
「ダン・ファローズはマクラーレンと法的拘束力のある契約を結んでいる。この件は弁護士の手に委ねた」
2013年に大不振に陥ったマクラーレンは、復活のために多数のメンバー変更を行っている。
今年1月にロン・デニスがマクラーレン・グループCEOのポジションに復帰、F1チームを再び権限下に置いた。チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュはチームから姿を消しており、ロータスの元代表、エリック・ブーリエがレーシングディレクターとして現在チームの指揮をとっている。