ホンダF1プロジェクトの責任者を務める新井康久氏がイギリスメディアに対し、2015年にマクラーレン・ホンダで勝利を目指すにあたり起用するドライバーについて、まだ決定してはいないと語った。
ホンダは2015年にパワーユニットサプライヤーとしてマクラーレンと組み、F1活動を行うことを決定した。
マクラーレンはまだ2014年のドライバーラインナップを発表していない。バトンは来年の契約は結んでいるが、セルジオ・ペレスに関してはまだ決定していないとみられている。
9月にスペインのメディアが、マクラーレン・ホンダがフェルナンド・アロンソの獲得を視野に入れていると報じた。
マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュはアロンソを雇いたいと思うかと聞かれ、「可能ならそうしたい」と答えている。
アロンソはフェラーリと2016年末まで契約を結んでおり、チームとの関係が以前ほど良好ではなくなってきているかもしれないが、少なくとも来年はフェラーリに残留するという見方が強い。
しかしSky Sports F1のコラムニスト、マーク・ヒューズは先週、マクラーレンは2014年に向けてアロンソを獲得することをまだ諦めていないと語った。
「ある信頼できる人物から、彼ら(マクラーレン)は彼(アロンソ)を2014年に走らせようと今も懸命に動いていると聞いた」とヒューズは発言している。
日本GPを前にSky Sports Newsのインタビューに答え、新井氏は2015年のドライバーはまだ決定していないと述べた。
「我々は1980年代にセナとプロストという非常に優れたドライバーたちを走らせ、マクラーレンと共に素晴らしい時代を過ごした」と新井氏。
「しかし今のところドライバーについては全く何も決めていない。今やるべきことは、いいドライバー、いいチーム、いい組織をそろえることだ」
「そういったことを準備し、適切に整えて、いいスタートを切らなければならない」
新井氏は、F1に復帰した初年度から優勝を狙いたいと述べた。
「我々は2015年から復帰することに決めた。つまり優勝するために全力を尽くすつもりだ。1年目からそれを目標にする」
韓国GPの週末には、メルセデスのボス、ロス・ブラウンがチームを去ることを決めホンダに移籍するかもしれないとの報道がドイツでなされたが、マクラーレンもホンダもそのうわさを否定している。