元F1チャンピオンであり現在ルノーのアンバサダーを務めるアラン・プロストは、F1に新エンジンレギュレーションが導入される2014年は、すべてのエンジンマニュファクチャラーが信頼性のトラブルに悩まされることになるだろうと語った。
2014年、F1は1.6リッターV6ターボエンジンを採用する。ルノー、メルセデス、フェラーリはそれぞれ新たなテクノロジーを導入するにあたり、間違いなくトラブルに見舞われると、プロストは考えている。
「間違いなく我々は信頼性の問題に悩まされることになるだろう。特に序盤はそうだ」とプロスト。
「冬季のプライベートテストが始まれば状況が分かるだろうが、今の段階では誰にも予想がつかない」
「信頼性は常に課題だ。エンジン、ターボ、電気系パーツ、ワイヤー、その他いろいろなシステムがあるからね」
「それらすべてが問題なかったとしても、マシンとの統合や、温度やバイブレーションといった要素がある」
プロストは、チームもファンも初期トラブルが発生するという状況を受け入れなければならないと述べている。
長く見ていくうちに、各エンジンのパフォーマンス差がファンの目に明らかになり、それがメーカーにとってプラスになるかもしれないと、プロストは語った。
「時には問題が発生するということを全員が受け入れる必要がある」とプロストは言う。
「一般の人々も、これは新しい技術であり、信頼性が高くはないということが分かってくるだろう。だが徐々にパフォーマンス、信頼性、燃費の状況が見えてくる」
「自動車業界にとっても、コンストラクター3社、もしくは(2015年に参戦するホンダを含めて)4社にとっても非常にいいことだ」
「80年代のことを思い出す。当時ルノーはいいイメージを持たれていなかったが、F1の活動によってそれが大きく変わった」