WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているポルシェが10日〜11日に行っているテストに、マクラーレンのケビン・マグヌッセンやスーパーGT参戦中のオリバー・ターベイが参加している。

 2014年からスポーツカー耐久シリーズのトップカテゴリーに復帰したポルシェは、参戦2年目となる今年、早くもル・マン24時間制覇を達成。シーズンを通しても速さを見せ、WECのこれまで7戦を終えた時点ですでにマニュファクチャラーズタイトルを獲得。ドライバーズランキングでも、17号車ポルシェをドライブする首位の3人が、2位に12ポイント差と優位な状況で最終戦を迎えている。

 そんなポルシェは、10日〜11日にバルセロナで919ハイブリッドのテストを実施。マグヌッセン、ターベイ、そしてGP2ドライバーのミッチー・エバンスが参加するこのテストには、レギュラードライバーのティモ・ベルンハルトも参加している。

 現在はマクラーレンのリザーブドライバーを務めるも、今季限りでチームを離れることが決まっているマグヌッセンは「919ハイブリッドは強烈なパワーをもつ素晴らしいクルマだったよ。現在もっとも先進的なレーシングカーであることを、十分に感じることができる」と感想を語る。ただし、シングルシーターとプロトタイプカーの視界の違いには、まだ戸惑いもあったようだ。

「でも、ブレーキングについては、まだ学ぶべきことがあったね。コックピットからフロントタイヤが見えないから、どの位置でブレーキがロックするのかを把握するのに苦労したよ。シングルシーターに比べて視界は悪いからね。まだ慣れは必要だけどが第一印象はとても良く、テストを楽しんでいるよ」

 また、今季はドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTでGT500に参戦しているターベイは、919ハイブリッドのドライビングについて「衝撃的だった」と印象をコメント。

「エンジンに加えて前輪を駆動するモーターのパワーは非常に印象的だった。グリップとダウンフォースのレベルが高いから、車が安定していて信頼できたよ」

 GP2を戦うとともに、今年のル・マンでは初参戦ながらLMP2クラス2位を獲得したエバンスも「パワーステアリングやタイヤ、4WDなど、僕にとってまったく新しい経験がいくつもあった。でも、一番印象的だったのは、モーターによるブーストがかかった時のハイブリッドならではの加速だね。クルマは安定していて、自信を持って運転できた」とコメントしている。

 なお、WEC最終戦バーレーンの直後となる22日、シリーズのルーキーテストが実施される。これは、WECや主要な耐久レースのカテゴリーから、WECのプロモーターが3名のドライバーを選出し、LMP1車両のドライビング経験を提供するという初の試みだが、エバンスはこのテストでも919ハイブリッドをドライブ予定。さらに、ポルシェ側からのエントリーとして、ファン-パブロ・モントーヤもこのテストで919ハイブリッドのステアリングを握る予定となっている。

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