カナダGPで起きたマルシャ2台の事故について、マックス・チルトンに次戦オーストリアGPにて「3グリッド降格」のペナルティが決定した。

 チルトンは、オープニングラップの3コーナーでチームメイトのジュール・ビアンキと接触。ビアンキはアウト側の壁にクラッシュ、チルトンもその場でリタイアとなり、デビュー戦から続いていた連続完走記録が途絶えてしまった。

 レーススチュワードは、ふたりに状況を聞いた結果、アクシデントの責任はチルトンにあると結論。しかし、チルトン自身は「ビアンキが安全にコーナーを抜けるために十分なスペースを残していた」との主張を譲らなかった。

「ものすごいスタートを決めて1〜2コーナーをクリアしていった。3コーナーでビアンキとサイド・バイ・サイドになり、僕はイン側のラインで、ちゃんとコーナリングできる場所でブレーキングを行った。ところが、ビアンキはブレーキングを遅らせた。彼が僕の前にいたのはブレーキを遅らせたからだ。僕にはどうすることもできなかった。チームメイトだからといって、自分がインに入っているのに引き下がることはない。ビアンキには、ちゃんと僕のことが見えていたはずだ」と、チルトンは説明している。

 結局チルトンの主張は認められず、ペナルティが確定。モナコGPでビアンキとチームが初得点を挙げ、喜びに包まれていたマルシャに不安要素が生まれてしまった。

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