メルセデスGPのチームプリンシパルであるロス・ブラウンとメルセデス・ベンツ・モータースポーツバイスプレジデントのノルベルト・ハウグの間に緊張感が生じており、ブラウンがチームを離脱する可能性があるとのうわさが持ち上がっている。
ミハエル・シューマッハーは3年間の契約終了を待たずに今季末で引退するだろうと予想しているエディ・ジョーダンは、ブラウンについて次のようにコメントしている。
「ロス・ブラウンがチームに残るかどうか疑わしいといううわさも耳にしている。そうなれば大きな打撃となるだろう」とジョーダンが語ったとBBC Sportは報じている。
BBC SportのF1エディター、アンドリュー・ベンソンはこの件について、さらに詳しくコメントしている。
「マシンのパフォーマンス不足の問題によってメルセデスは難しい状況に置かれている。シューマッハーはドイツでは伝説的存在であり、たとえ彼が(ニコ・)ロズベルグに負けていたとしても、本社はパフォーマンス不足を一切シューマッハーのせいにはできない」
「そのため、メルセデスはマシンのせいにするしかない。また彼らはシューマッハーとの間に契約があるため、彼の代わりにもっと速いであろう若手ドライバーを起用することもできないのだ」
「こういった問題と、チームがシーズン中に進歩を見せていない状況が重なって、ハウグとブラウンはチームの将来の方向性に関して意見の食い違いを見せている。その結果、ブラウンがチームを去るといううわさも出ている」
ハウグはこのうわさを否定し、自分とブラウンは対立関係になどないと述べている。
「我々は協力して来年のマシンに取り組んでいるところだ。それは確かだ」とハウグはイタリアGPの週末にコメントした。