2011年F1第13戦イタリアGPは現地時間11日にモンツァ・サーキットで53周の決勝レースが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2戦連続、今季8勝目を挙げた。小林可夢偉(ザウバー)はリタイアに終わった。
決勝の天候は快晴。気温30度、路面温度41度で始まったレースは、スタートでトップに立った4番グリッドのフェルナンド・アロンソがオープニングでリードを奪ったものの、後続で多重クラッシュが発生し、レースはいきなりセーフティカー先導となった。
4周目からレースは再開。すると、直後の5周目にベッテルがトップを奪い返し、逆に2番手に落ちたアロンソのペースが上がらず、さらに後続のマクラーレン勢も懸命なブロックで3番手を死守するミハエル・シューマッハーに前を塞がれベッテルから大きく遅れをとってしまった。
先頭を走るベッテルは、1回目のピットストップまでに10秒近いギャップを2番手アロンソにつけると、後半は完璧にレースをコントロールしてそのまま53周を走破。今季8勝目、通算では18勝目となるトップチェッカーを受けた。
2位には、シューマッハー、ルイス・ハミルトンとの3番手争いから抜け出したジェンソン・バトンが、レース中盤にアロンソをオーバーテイクして2位を獲得。3番手に落ちたアロンソは終盤にハミルトンの追い上げを受けたが、最後までポジションを守って3位表彰台を手にした。
マクラーレンのもう一台、ハミルトンは、シューマッハーの攻略に手間取ったことが響き4位。そのハミルトンを抑え続けたシューマッハーは、終盤こそ遅れをとったものの、往年の走りを感じさせる戦いぶりを披露して5位。前戦ベルギーに続き、今回も上位争いを盛り上げた。
フェラーリのフェリペ・マッサは、レース再開直後にマーク・ウエーバーの追突を受け、最終的に6位でフィニッシュ。7位はトロロッソのハイミ・アルグエルスアリが入り、ロータス・ルノーGP加入2戦目のブルーノ・セナも9位でF1初ポイントを獲得した。
ザウバーの2台はいずれもギヤボックストラブルでリタイアに終わっている。