キミ・ライコネンがアブダビへの入国をぎりぎりまで遅らせ、木曜のメディア会見を行わなかったことで、ロータスチームとの関係悪化に大きな注目が集まっている。
チームは、今回ライコネンの到着が遅くなったのは、単に彼が自宅で過ごす時間を多くとりたかったためと説明しているが、確かな情報筋によると、チームとライコネンの関係がよくないのは確かだという。
インドGP決勝中、タイヤのライフが終わりかけたライコネンが、後ろから追い上げてきたロメイン・グロージャンに抵抗した。トラックサイド・オペレーションズ・ディレクターのアラン・パーマンはライコネンに、グロージャンを前に出すよう激しい言葉で迫り、ライコネンはこれに怒りをもって応じるという場面があった。
状況をよく知る者の話では、ライコネンはこの件に対して非常に腹を立てており、一時はアブダビを欠場することも考えたということだ。
しかしその後、チーム上層部と話をした結果、ライコネンは予定どおり走ることを決めたという。
ライコネンは金曜のフリープラクティス1回目に間に合うようにアブダビに到着する予定となっている。
今季残り3戦でロータスはコンストラクターズ2位の座をつかむことを目標にしているが、リードドライバーのライコネンとの関係がよくない状態で戦いに挑まなければならない。
ライコネンはチームからサラリーの一部を受け取っておらず、ロータスの経済状況が原因で彼は来季フェラーリへの移籍を決めた。