インドGPの決勝レースでキミ・ライコネンとロータスチームとの間で、激しい無線のやりとりがあった。
ロータスのライコネンとロメイン・グロージャンは、2ストップ作戦のライバルたちを出し抜くワンストップ戦略でレース終盤は表彰台を賭けて争っていたが、残り10周を迎えるとライコネンのタイヤに限界がおとずれ、彼のペースは1分30〜31秒台へと大きくダウン。ラップあたり2秒近く速い後続のグロージャンに抜かれるのは時間の問題かと思われた。
しかしライコネンはグロージャンの追い上げに応戦。56周目の4コーナーでは、アウトから仕掛けたグロージャンをコース外へ押し出す形でポジションを守ろうとした。
この時、チームとライコネンが交わした無線には、「“Kimi, get out of the f***ing way(キミ、バカ野郎どけよ)”」というFワード混じりのチーム指示に対し、ライコネンの「“Don't f***ing shout at me(俺に指図するな)”」という応酬が記録されていた。
結局、グロージャンだけでなくフェリペ・マッサにもポジションを奪われたライコネンは、58周目に2度目のピットインを強いられ、最終的には7位でフィニッシュすることとなった。