ロータスのボス、エリック・ブーリエは、インドGPにおけるキミ・ライコネンとアラン・パーマンの無線について謝罪した。
ロータスのトラックサイド・オペレーション責任者を務めるパーマンは、インドGPのレース終盤に摩耗したタイヤでペースに苦しむライコネンに対して、「“Kimi, get out of the f***ing way(キミ、バカ野郎どけよ)”」と無線で指示した。
この時、ライコネンの後ろには、ラップあたり2秒ほど速いチームメイトのロメイン・グロージャンが迫っていたが、ライコネンはラインを譲るどころか、グロージャンをコースオフさせる形でポジションを守ることに徹した。
ライコネンは、パーマンの激しい口調に対して「“Don't f***ing shout at me(俺に指図するな)”」と応戦したが、2台のロータスの後ろにはフェラーリのフェリペ・マッサが表彰台を狙ってプレッシャーをかけていた。
ロータスは、レース後にライコネンの抵抗について議論すると述べていたが、グランプリ明けの月曜日、代表のブーリエは、無線のやりとりが不適切であったと述べ、二度と繰り返されないことを確認したと明らかにした。
「当時、ロメインはラップあたり2秒もキミより速かったし、チームオーダーもなかった」とブーリエは語っている。
「マッサが我々の表彰台を奪う可能性があったため、キミにロメインをパスさせてくれるように依頼するという、明白な選択をとった」
「あとから考えれば、あの無線のメッセージはもう少し感情的ではない方法で送ることもできた。多くの緊張と潜在的なテクニカルトラブルがあったが、飛び交った言葉のいくつかは、単に適切ではなかった」
「かなりの人々が驚いていたことを認識している。私にできることはチームを代表して謝罪することだ。再び起こることはない」