元F1チャンピオン、ニキ・ラウダが、フェリペ・マッサの代わりを探さなければならないのであれば、現在フェラーリのアドバイザーを務めるミハエル・シューマッハーが適任であると述べ、フェラーリのテストドライバーや現在フリーのセバスチャン・ブルデーの起用には完全に否定的な意見を示した。
マッサはハンガリーGP予選でのアクシデントで頭蓋骨骨折を負い、現在入院中だ。復帰の時期について明らかになっていない中、代役に関するウワサが出てきており、最も可能性が高いのはフェラーリのテストドライバーを務めるマルク・ジェネかルカ・バドエルだと見られている。しかしジェネは2004年以降F1で走っておらず、バドエルは最後にグランプリに出場したのは1999年である。
ドイツGPの後でスクーデリア・トロロッソから解雇されたブルデーは現在フリーであり、彼のマネージャーは、マッサのマネージメントも担当しているニコラ・トッドである。しかしラウダはこの3人については否定的であり、代役を務められるのはシューマッハーのみであると主張している。
「ミハエルがどういう気持ちなのかは分からないが、他に誰がいる?」というラウダのコメントをPAが伝えている。
「誰なら使える? ミハエルに匹敵するだけのパフォーマンスを持ったドライバーで空いている人間は誰もいない。考えてみたが、誰もいないね」
「(フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは)決断を下さなければならない。F1は誰の興味も引いておらず、よくない状態だ。F1全体のことを考えると、彼が来れば関心が20~30パーセント高まるだろう。でも、この問題には誰も答えられない。シューマッハーが何をしているのか誰も知らないからね。だが、他に誰に連絡をすればいい?」
「ブルデーに何が期待できる? ブルデーはトロロッソでF1に参戦し、何も成し遂げなかった。あれは本当に時間の無駄だ。トロロッソで(セバスチャン・)ブエミを相手にいいパフォーマンスを見せられなかったのだから、フェラーリが彼のことを検討する可能性はない。有望な人間がいないのが問題だね」
「テストドライバーは使い物にならないし、考えても他に誰もいない。彼(シューマッハー)がイヤだと言えばそれで終わってしまう話だがね。だが私がディ・モンテゼモロなら、彼に電話するだろう」