ルノーF1チームのタイトルスポンサーであるINGは、24日、ルノーF1チームとの契約を直ちに終了することを発表した。2008年シンガポールGPの不正事件でチームが有罪判決を下されたことを受けての決定だ。
ルノーチームは、昨年のシンガポールGPで一部のチームメンバーが共謀し、ネルソン・ピケが故意にクラッシュすることでチームメイトのフェルナンド・アロンソに好結果をもたらそうと画策した。21日、FIA世界モータースポーツ評議会のヒアリングが行われた結果、ルノーチームを有罪とし、2011年末までの執行猶予つき資格剥奪処分を下すという決定がなされた。
INGは今季末にルノーチームとの契約更新はしないことはすでに発表していたが、今回、現在のシーズン終了を待たずにスポンサー契約を終了することを明らかにした。
INGは以下のような声明を発表している。
「INGは本日、2009年9月21日の世界モータースポーツ評議会で2008年シンガポールGPで発生した事件に関して下された判決を考慮し、INGがルノーF1との契約を直ちに終了することを発表する」
「INGは、この事件がなければスポンサーシップは成功を収めている状況だっただけに、この事件の結末にはなおさら非常に失望している。今年の2月16日に発表したとおり、INGはルノーF1との3年(2007-2009)にわたるスポンサーシップ契約を更新せず、2009年シーズンをもってF1での活動を終了する決断を下していた」
さらに木曜には、スペインの保険会社であるムチュア・マドリレーナも同様の理由でスポンサー契約の終了を決定している。同社はアロンソのスポンサーも務めており、こちらの契約は継続するとのことだ。