1日、ACOフランス西部自動車クラブは、2013年6月22日〜23日に開催される第90回ル・マン24時間耐久レースのエントリーリストを発表した。合計56台のフルグリッドに加え、合計10台のリザーブも発表されている。
今年は90回目の記念大会となるル・マン。LMP1クラスはすでに発表されているとおり、王者アウディは3台のアウディR18 e-トロン・クワトロをエントリー。昨年のル・マンでデビュー、WECで速さを磨いたトヨタは、昨年同様2台体制で悲願のル・マン制覇を目指す。
プライベーターのLMP1はレベリオン・レーシングが2台、ストラッカ・レーシングが1台とやや寂しい顔ぶれに。ル・マン参戦を表明していたJRMレーシングがリストにないほか、昨年参戦した童夢S102.5はリストにない。
LMP2クラスは22台と多くのマシンがエントリー。WEC世界耐久選手権のラインナップに加え、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)挑戦を表明しているセバスチャン・ローブ・レーシングなど、ELMSから多くのチームが加わっているほか、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)王者のレベル5、さらにアジアン・ル・マン(AsLMS)挑戦を表明したKCMGもル・マン本戦への挑戦権を得た。ドライバーには長年日本で活躍しているアレキサンドレ・インペラトーリが記されている。
気になる点としては、13年からSKYACTIV-Dでル・マン挑戦を表明したマツダエンジン搭載車がリストにないところ。リストの中では、昨年までニッサンエンジン搭載チームだったシグナテックのエンジンが決まっていない。
また、エントリー決定チームが参戦を取りやめた場合に繰り上がるリザーブはすべてLMP2で、6台が名を連ねている。リザーブR5のデルタADRには、昨年のWEC富士でチームに加わった中野信治の名が記されている。