先週末から急激に温かくなり、すでに桜の花も若干散り始めた富士スピードウェイで、4月13日~14日、NAVI Team Gohが占有テストを実施。ポルシェRSスパイダーが、国内でその勇姿を初披露した。

 参戦発表の際には、3月下旬にオートポリスでテストを実施するとアナウンスしていたTeam Gohだが、その後予定を変更。富士スピードウェイでまとまった走行枠が取れるということになり、日程も変更している。

 初日となった13日は当初、計4時間の走行が行なわれることになっていたが、現場でさらに予定変更。明日、雨の予報が出されていることやそれに対する富士スピードウェイ側の配慮もあり、午後の走行が延長された。結果として、この日の走行枠は7時間。この日の天候は午前中が晴れ。午後になると若干雲が出始めたが、終日ドライコンディションの中で行なわれた。

 午前中のセッションが開始されると、まずポルシェワークスドライバーのサッシャ・マーセンがマシンに乗り込み、インスタレーションラップ。その後、ピットイン/アウトを繰り返しながら、セットアップの微調整を行った。今年変更された空力規定に合わせて、今年のポルシェはリヤウィングの幅が狭くなっているため、走り始めの状態ではマシンバランスがアンダー/オーバーだったとのこと。そこから、リヤウィングの角度や車高などを調整、マーセンがユーズドのミディアムタイヤで1分33秒605までタイムを出したところで、荒聖治が乗り込んだ。荒が4周連続の計測を2セットほど終えたところで、午前中のセッションは終了している。しかし、低速コーナーでのオーバーステア状態は残っており、午後もバランスを探る作業が続けられることとなった。

 午後のセッションでは、再びマーセンがステアリングを握り、コースへ。やはり車高や前後アンチロールバーの調整などを行ないながら、周回を重ねて行く。しかし、朝のセッションで下ろしたミディアムタイヤのグリップダウンが進んでおり、オーバーステアの症状はなかなか解消されなかった。その後、セッション開始から1時間余りが経過したところで、再び荒に交代。ここでミディアムのニュータイヤを投入したことで、オーバーステアはある程度改善され、荒は1分32秒189までタイムを伸ばす。そこから、さらにフロントアンチロールバーを調整。午後4時15分頃には、気温20℃/路面温度24℃という絶好のコンディションの中、荒がこの日初めてソフトのニュータイヤを使用した。

 ここで、荒はさらにタイムを伸ばし、1分31秒122をマークしている。このソフトタイヤでのアタックを終了した後、いよいよ国本京佑がコクピットに乗り込んだ。国本はもちろん、この日がプロトタイプ初体験。1周のチェック走行を行なった後は、マシンに慣れるためもあり、ほぼ300kmの距離を走破した。朝の走り始めに下ろし、一番周回しているユーズドのミディアムタイヤで計測8周、計測15周、荒が午後に入って下ろしたユーズドのミディアムで計測15周の走行を繰り返した。自己ベストとしては、1分32秒890をマーク。暗くなってからの走行も初体験し、初テストを締めくくった。

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