レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、ライバルたちからチームの弱点と指摘されているKERSについて自信を示した。しかし次戦マレーシアGPで使用するかどうかの最終決定はまだ下していないということだ。
オーストラリアでレッドブルは、信頼性の面からプラクティスの間にKERSを外したが、予選、決勝ともにセバスチャン・ベッテルは圧倒的な速さを見せてポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げた。
ホーナーは、メルボルンでは念には念を入れる形でKERSを外しただけであると述べている。
「オーストラリアGPの週末、KERSを乗せたままにするか外すかを判断するのは非常に難しかった」とホーナーはBBC Radio 5 Liveに話している。
「結局我々は、リスクがあるという判断をチーム全体で下した。メルボルンのようなタイプのサーキットではメリットはスタートのみと非常に限られるため、このシステムを使用しないという決断を下した。しかし他のサーキットにおいてはメリットはより明らかだ」
「(オーストラリアの)金曜にこのシステムを使用したが、全く何の問題も起こらなかった。このシステムを走らせた走行距離が少ないために、100パーセントの自信は持てないというだけの話だった」
「しかし走行距離は伸び、すべてのコンポーネントのチェックを行ったため、大きな自信を持てるようになっている。マレーシアの金曜に好調さを見せ、その週末にレースデビューをさせられることを期待している」
いくつかのロングストレートを持つマレーシアではKERSのメリットは大きいと認めるホーナーだが、レースで使用するかどうかはまだ決定していないという。
「前回のレースでは(KERSなしで走っても)それほどパフォーマンスは悪くなかった。だがこれによるメリットは80馬力あり、1周あたり0.3~0.4秒の効果につながる」
「できるだけ早く使いたいという気持ちはあるが、レースで使えるほどの強さがまだないと感じた場合には、マシンのパフォーマンスや信頼性を犠牲にするつもりはない」