WEC世界耐久選手権は28日、上海で今季最終戦が行われることになったが、アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組1号車アウディR18 e-トロン・クワトロが新生WEC初のドライバーズチャンピオンを獲得した。

 2011年にル・マン24時間で優勝を飾り、新たにWEC世界耐久選手権となった今シーズンは、ゼッケン1を付け開幕戦セブリングから参戦していたロッテラー/トレルイエ/ファスラー組。昨年のアウディR18 TDIを改良したマシンで参戦した開幕戦セブリングでは出遅れ11位、第2戦スパでも2位となったものの、第3戦ル・マン24時間では抜群の安定感で優勝を飾り、連覇を達成していた。

 その後第4戦シルバーストンでも優勝、選手権を優位に進めた1号車アウディだが、終盤戦はトヨタTS030ハイブリッドの台頭もあり、第6戦バーレーンで3勝目こそ飾ったものの、なかなかタイトルを決めることができなかった。

 しかし、最終戦上海で3位に入った1号車は、2号車アウディを駆っていたアラン・マクニッシュ/トム・クリステンセン組をポイントで上回り、今季チャンピオンを決定。ル・マンでの勝利に続く栄冠を獲得することとなった。

「ル・マンに続いて、ワールドチャンピオンのタイトルを1年で獲得することができるなんて、純粋に素晴らしいと思うよ。この成功をマルセル、ベン(トレルイエ)と共有することができてハッピーだね。僕たち3人は親友だから」とロッテラー。

「アウディにも感謝したい。マシンは素晴らしかった。残念ながら上海で優勝することはできなかったけど、こうしてタイトルを決められて嬉しいよ」

 また、トレルイエも「こんな素晴らしいシーズンを終えて、とてつもなく幸せだよ。ワールドチャンピオンという称号は、僕のドライバー人生の中でも素晴らしいチャプターになる。いい1年を送らせてくれたアウディに感謝している」と喜びを語る。

 ファスラーもまた、「僕は素晴らしいチームメイトと、強力なチームに恵まれた。ワールドチャンピオンはすごく重要な意味を持つよ」と初のワールドチャンピオンを喜んだ。

 ロッテラーとトレルイエはともに日本でレースキャリアを積み、アウディがメディア向けに英語で公開した“新チャンピオン紹介”でも、日本での実績が数多く記載されている。トレルイエは今季日本では戦っていないものの、ロッテラーは今週末、フォーミュラ・ニッポンの連覇をかけて再び鈴鹿サーキットに戻る予定だ。

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