ロータスF1チームは、2013年型マシンE21に、昨年開発を進めたパッシブなダブルDRSシステムを搭載する見込みであることを明らかにした。また、段差を隠す“バニティパネル”は採用しない。
ロータスは、28日、2013年シーズンを戦うマシン、E21を発表した。
昨年メルセデスが導入した、DRSと連動するタイプのダブルDRSは今年は禁止されるが、ロータスが昨年開発してきた、マシンのある一定の速度で、取りこまれ排出される空気がリヤウイングをストールさせるシステムは使用可能だ。ロータスはこのシステムを昨年のグランプリのフリー走行で試しているが、実戦には投入しなかった。
このデザインはラウンチカーには使用されなかったが、プレシーズンテストで搭載される見込みだ。
「このエリアにおいてさらに作業を進めていく。このデバイスの作動は受動的なものであるため、今年のレギュレーションで禁止されていない」とテクニカルディレクターのジェイムズ・アリソン。
「マシンを変える特効薬になるものではないが、デザインの一部として、パフォーマンス向上に役立つことは確かだ」
アリソンはまた、ロータスは段差を隠す“バニティパネル”を使用する計画はないと語った。今年F1各チームは、昨年醜いと酷評されたノーズの段差を隠すパネルを使うことが許されている。
アリソンは、パネル装着により重量が増し、パフォーマンス上のメリットもないため、使う理由がないと説明した。
「このパネルを装着すると数グラム重量が増えることになるので、装着することによるパフォーマンス上のメリットを見つけたチームのみが使用することになると思う」