ドライソン・レーシング・テクノロジーとローラ・カーズは11日、EVレーシングカーであるローラ-ドライソンB12/69EVを発表した。
イギリス内閣で大臣を務めていたポール・ドライソン卿率いるドライソン・レーシングは、長年ル・マン24時間などスポーツカーレースに参戦していたが、2011年からローラと組み、“ジョイント・ショーケース・プログラム”としてEVレーシングカーを開発、FIA フォーミュラEへの参戦を目指していた。
11日に公開されたローラ-ドライソンB12/69EVは、ル・マン・プロトタイプをベースにしており、“ショーケース”としての意味合いが強いとドライソン卿は語っている。
「マシンの形状にはすごく違和感があるだろう。なぜならFIAフォーミュラEは空力はオープンだから、最初からデザインすることができるんだ。ダウンフォースを得ることよりも、ドラッグの低減を狙ってシングルシーターのような形状が必要だ」
「我々はローラとともにすでに開発をスタートしているが、とても良い形状だよ」
ドライソン・レーシングとローラは、フォーミュラEのパワートレインの供給を狙っているとされ、その提出期限は1月17日であるとされている。フォーミュラEはスケジュールは決定していないものの2013年に全8戦が予定され、今季後半以降にテストが予定されている。
「我々は主要メーカーもこのレースに参入してくれることを望んでいる。高性能な電気モーターのクーリングは、市販車にも大いに関連してくる。そういったマシンが走っているということは、市民の生活にも関わってくるものだ。そしてそれは、モータースポーツが目標としなければいけない」