F1やインディカーをはじめ世界中のレースで活躍し、近年はル・マン24時間耐久レースを中心に活動していた中野信治が、10月12日〜14日に開催されるWEC世界耐久選手権第7戦・富士6時間耐久レースのLMP2クラスにスポット参戦することになった。
中野は近年ル・マンを中心にスポーツカーレースに参戦。ベテランならではの活躍を披露し、今季のWEC第3戦ル・マン24時間では、ブーツェン・ジニオン・レーシングからオレカ・ニッサンをドライブ。セットアップを任されるなど、中心的な存在として活躍し、クラス10位の成績を収めた。
そんな中野の走りを、ひさびさに日本で見られることになった。10月12日〜14日に開催されるWEC第7戦富士で、中野のスポット参戦が決定。チームは今季の第4戦シルバーストンでLMP2クラスの優勝を飾り、現在ランキング2位につけるADRデルタだ。中野はジョン・マーティン/トー・グレイブスのふたりとともに、ゼッケン25番のオレカ03・ニッサンをドライブすることになる。
「WEC世界耐久選手権第7戦富士に、現在優勝争いを繰り広げている強豪チーム『ADRデルタ』から参戦が決まりましたことを、心から嬉しく思っています」と参戦が決まった中野。
「こうして再び日本で、応援してくださる皆様の前で戦いの舞台に戻れることを、心から嬉しく感じています。ル・マン24時間以来ひさしぶりのドライブにはなりますが、集中して思い切り楽しんでいきたいと思います。全力で戦いますので、応援のほど宜しくお願い致します」
今回の中野の決定により、現段階でWEC富士戦にエントリーしている日本人ドライバーはトヨタ・レーシングの中嶋一貴、ガルフレーシング・ミドルイーストの井原慶子に続き3人目となった。ひさびさの日本でのレースとなる中野の勇姿を楽しみにしたいところだ。