キミ・ライコネンが2011年にF1に復帰するのかどうか、注目が集まる中、F1界の人々が彼の復帰の可能性について予想した。

 今季WRCに参戦するライコネンは、来年もラリーに残留する可能性が高いと思われてきたが、最近ルノーにコンタクトをとったことが発覚した。
 ライコネンの母国フィンランドのトゥルン・サノマット紙が、F1界の多数の人々にライコネンの復帰について意見を聞き、それをライコネンの公式サイトに掲載している。

ペーター・ザウバー(ライコネンを21歳のころにF1にデビューさせたザウバーのチーム代表)
「私としてはキミに戻ってきてほしいね。彼のことが好きだし、個性的で才能のあるドライバーだ」

ニック・ハイドフェルド(2001年、ザウバーでのライコネンのチームメイト)
「キミ自身が戻って来たいのなら、何の障害もないんじゃないかな。僕自身F1から遠ざかっていたけれど、その状況に慣れてしまうほど時間を置くことなく、レースに戻って来られると信じていた」
「キミのインターバルは1年だ。F1から3年離れていたミハエル・シューマッハーみたいなことはないと思うよ」

ジェンソン・バトン(現F1チャンピオン)
「キミがまた戻ってくるほどF1が好きだとは思わないな。少なくとも去年の時点では僕はそう思った。難しいことは確かだね。キミはトップのマシンに乗りたいのだろうが、上位のシートはもう残ってないから」
「キミはラリーをすごく楽しんでいるようだ。でもキミが復帰したいのなら、昔のようにレースをすることができると思うよ」

クリス・ダイヤー(フェラーリ時代のレースエンジニア)
「キミがF1に戻ってきたら、びっくりするよ。彼の顔を見れば、ラリーの世界にいることをどれだけ気に入っているか分かるから。だが彼のマネージャーはキミにラリーからF1に戻ってほしいんじゃないかな」
「キミのようなドライバーなら簡単に復帰できるだろう。1年のインターバルはたいしたことではない。来年は全員がピレリタイヤを一から学び始めるから、それもキミの助けになるだろう。去年KERSボタンの使い方もうまかったしね」

フェリペ・マッサ(フェラーリ時代のチームメイト)
「キミはF1よりラリーの方が好きなんだと思う。僕自身は、ラリーに行くことは絶対に考えないだろうな。これは僕が考えることじゃないよ。キミが何をしたいのかは、彼自身にしか分からない」

ロバート・クビカ(来季ライコネンがルノーで復帰する場合にはチームメイトに)
「F1では何が起こっても不思議じゃない。キミが戻ってくると決めたら、僕らは皆歓迎するよ。今のF1マシンにもすぐに慣れるだろう」
「でも僕はキミのプランについては何も知らないんだ。僕が今のキミの立場だったら、ラリーの世界に残るだろうね。といっても彼にF1に戻ってきてほしくないと言っているわけじゃないよ。ただ、WRCマシンがどれほど素晴らしいか、僕は知っているし、自分の考えは自分で分かっているから、こう言っているだけだ。だから、僕がキミの立場で1年WRCを学習したところだったとしたら、F1じゃなくてラリーを選ぶと思う」

ニコ・ロズベルグ(復帰したミハエル・シューマッハーのチームメイト)
「キミがF1マシンをドライブするのが大好きなのは知っている。またレースを始めるのは難しいことではないだろう。ただ、簡単でもない。キミは大金を稼ぐことに慣れている。以前と同じぐらいサラリーが欲しいと思っているとしたら、彼はF1に戻ってくることは二度とないんじゃないかな」

マーク・ウエーバー(ライコネンの復帰先として最有力だったレッドブル・レーシングに来季も残留)
「キミはラリーで多くのことを学んだ。その経験を来年生かすという選択の方がいいに決まっている。彼はF1のコースを走る以外の仕事は好きではなかったようだ」

セバスチャン・ベッテル(ライコネンと親しいことで知られる)
「僕としてはキミにF1に戻ってきてほしいな。彼は今もF1のベストドライバーのひとりだと信じているし、F1パドックの中で大好きな人のひとりだからね。1年ラリーにいたわけだけど、腕が鈍ったりしていないと思う。でも彼はタイトル争いができる現実的なチャンスがない限り戻っては来ないだろう」

ヘイキ・コバライネン(ライコネンと同じフィンランド出身)
「キミが戻ってきたら嬉しいね。キミ自身にF1でレースをしたいというモチベーションがあるのであれば、1年ラリーをやっていても全く障害にはならないよ。ただ、乗れるマシンによるだろうね。トップチームのシートはもう残っていないからね」

アキ・ヒンツァ(マクラーレンのメディカルチーフでライコネンの主治医)
「キミが戻るとすれば、今しかない。2011年には可能だけれど、それより後になるとチャンスは全くないだろう。この列車を乗り過ごしたら、もう乗ることはできない。ミハエル・シューマッハーの復帰を見てみるといい。キミはまだミハエルほどは時間がたっていない。だから、2011年ならキミはミハエルのようにはならないだろう」
「年をとるのは避けられない。30歳を過ぎると、少しずつリアクションタイムが遅くなってきて、新しいことを学ぶスキルが低くなる。F1マシンは常にすごいペースで進歩しており、年をとればとるほど、あるいは離れている時間が長ければ長いほど、戻ってくるのは難しくなる」

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