バーニー・エクレストンが、元F1ドライバーたちが参加するシリーズを計画していると報じられている。
ForbesおよびWall Street Journalの報道によると、フォーミュラワン・ライセンシングにより“ヒストリック・フォーミュラワン”の商標登録出願がすでになされており、元F1ドライバーたちによるシリーズの計画が実際に進んでいるということだ。
エクレストンは、「元F1ドライバーたちのシリーズというのはいいアイデアだ」と述べ、ナイジェル・マンセルやネルソン・ピケなどが走るシリーズを作ることを目指していると明かした。
「すでにこの案に関して話し合い、やるべきであると考えている」とエクレストン。
「昔のドライバーたちの多くはまだ十分レースができる。彼らをかつて走らせていたマシンに乗せてみるのは面白いだろう」
この提案はゲルハルト・ベルガー、マーティン・ブランドルなどから歓迎されている。
「どんな形式であれ、私は参加したい」とブランドルは述べ、ベルガーは「このシリーズは成功すると思う。元ドライバーは誰もが参戦したいと思うだろう」と前向きな発言をしている。
今季F1の静かなエンジン音に批判的なエクレストンは、このシリーズではV10エンジンを搭載したマシンを使用することを検討しているともいわれている。
2005年にはグランプリ・マスターズという名称のシリーズがスタート、45歳以上(後に40歳以上)の元F1ドライバーたちがシングルシーターで競い合ったが、このシリーズはわずか2年で立ち消えることとなった。
ブランドルは、今回のプランは成功する可能性が十分あるが、解決しなければならない問題点もあると指摘している。
「きちんとした構成のF1マスターズシリーズを作れば、ドライバーにもファンにも人気が出るだろうし、そうなればテレビや新たなメディア、スポンサーなども興味を示すだろう」とブランドル。
「いずれにしても私は、誰かが昔乗っていたマシンをぜひ走らせてみたい。ただ、過去の有名ドライバーたちを集めるには、マシンの安全性を高め、走っている時の身体的負担が少なくなるようにする必要があると思う」