2014年F1第4戦中国GPのフリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は初日を21番手で終えている。
現地時間14時から行われたFP2の天候は引き続き曇り。気温14度、路面温度は21度を記録した。このセッションでは、朝の走行をリザーブドライバーに譲ったザウバーのエイドリアン・スーティル、ウイリアムズのバルテッリ・ボッタスもコクピットに復帰。トラブルでノータイムに終わったキミ・ライコネンも序盤からタイム計測を重ねた。
まず、最初の走行でリードを築いたのはFP1トップのフェルナンド・アロンソ。2番手ニコ・ロズベルグ、3番手にダニエル・リカルドがつけ、以下ウイリアムズのフェリペ・マッサ、セバスチャン・ベッテルと続く。メルセデスのもう一台を駆るハミルトンはライバルたちとは対照的に開始30分を前にようやくコースインとなった。
そのハミルトンの走行を前にロータスのパストール・マルドナドがいち早くソフトタイヤにスイッチしてくる。しかしマルドナドは、タイムアップを果たした直後にピットエントリーで曲がりきれずにクラッシュ。マシンを降りてしまう。
その間、コース上ではオプションタイヤに履き替えたロズベルグが1分38秒台に入れてトップに浮上。それに素早く反応したフェラーリのアロンソがロズベルグからトップを奪い返すが、その後に1分38秒315を記録したハミルトンがアロンソをコンマ1秒上回った。
セッション後半は、各車が決勝を見据えたロングランのプログラムに移行する。ここでは、各車10周を越えると左右のフロントタイヤにグレイニングの症状があらわれるが、メルセデス勢を筆頭にレッドブルの2台、そしてフェラーリのアロンソも好ペースで周回を重ねた。
結局、各車30周前後まで周回数を伸ばした終盤は、上位のポジション変動もなくチェッカー。ハミルトン、アロンソ、ロズベルグ、リカルド、ベッテルがトップ5に並び、以下マッサ、キミ・ライコネン、ジェンソン・バトン、そしてロータスのロマン・グロージャンがダニール・クビアトと共にトップ10に名を連ねた。
可夢偉のケータハムはふたり揃って32周を走破。タイム的にはライバルのマルシャに遅れをとったが、日曜のレースに向けて貴重なデータを収集している。