今シーズン前半戦をさまざまな記録で振り返る「前半戦なんでもランキング」。第2回はドライバーの通算勝利数とポールポジション獲得数です。
まずは勝利数。今年のドライバー22名の中で最も多く優勝を飾っているのは、昨年まで4年連続でワールドチャンピオンを獲得しているレッドブルのセバスチャン・ベッテルです。特に昨年はミハエル・シューマッハーに並ぶシーズン最多13勝や、1952年から53年にかけてアルベルト・アスカリが記録した9連勝を達成するなど、これまでに39勝を重ねています。しかし今シーズンは未だ勝ち星なし。歴代3位のアイルトン・セナにあと2勝と迫っていますが、果たして残る後半戦でメルセデスから勝利を奪い取ることができるでしょうか?
一方のメルセデスはルイス・ハミルトンがここまで5勝、ニコ・ロズベルグ4勝と、2014年は完全にふたりのマーッチレースに。2度目の戴冠を目指すハミルトンと、初のタイトルで親子2代のチャンピオンを狙うロズベルグが後半戦にどんなバトルを繰り広げるのか、非常に楽しみです。
次にポールポジションですが、こちらもメルセデスのふたりが激しいバトルを繰り広げています。しかし、これまでに6回ポールを獲得しているロズベルグに対して4回のハミルトンはモナコ以降、一度もポールを獲れていません。要因にはメカニカルトラブルによるものもありますが、モナコ以降という点に着目すれば、ロズベルグがミスだと主張する“イエローフラッグ下でのポール獲得”が両者の心理面に何らかの影響を及ぼしたのではと想像を膨らませたくなります。両者の予選/決勝結果については次回のチームメイト対決でさらに詳しくお伝えしますが、ふたりの予選バトルが後半戦のチャンピオン争いで大きな鍵となるのは間違いないでしょう。