20日11時に決勝レースがスタートするWEC世界耐久選手権第6戦富士で、小林可夢偉が乗り込む71号車フェラーリ458は金曜走行時に見つかったガスパックのトラブルで予選を走る事ができなかったが、71号車は徹夜の作業により修復されている。
「レースでリニューアル後の富士を走るのは初めて」という可夢偉は、金曜のプラクティス1で走行を重ねたが、午前の走行後にガスパックに穴が開いていることが判明。予選日はまったく走行することができず、最後尾からのスタートを強いられることになった。
急遽チームはガスパックをイタリアから空輸。この富士戦でAFコルセを手伝っている日本人スタッフが成田空港まで受け取りに行き、夜を徹して作業が行われ、作業が完了したのは早朝5時半だったという。
ピットウォークでは雨の中多くのファンが71号車のピット前に並び、相変わらずの人気を感じさせた可夢偉。決勝レースは後方からの追い上げとなるが、レースは6時間の長丁場。母国での好成績に期待したいところだ。