WEC世界耐久選手権第6戦富士は18日、プラクティス1が行われたが、2号車アウディR18 e-トロン・クワトロがクラッシュする波乱の幕開けとなった。このセッションのトップは8号車トヨタTS030ハイブリッドとなっていたが、ピットレーンスピード違反でタイム抹消となった。
朝方は曇天模様となったWEC第6戦富士の初日。しかし、11時から始まったフリープラクティス1では、セッション開始を待ちわびたかのようにコースオープンとともに各車がコースイン。イン〜アウトを繰り返しながら周回を重ねていった。
しかし、開始15分というところでロイック・デュバルがドライブしていた2号車アウディR18 e-トロン・クワトロがアストンマーチンと接触したか、100Rでタイヤバリアに激しくクラッシュ。リヤを大きく壊してしまい、再コースインを試みるも、白煙を上げてストップしてしまった。
このためセッションは赤旗中断。15分ほど経過した11時31分に再開されたが、その後もヘアピンにオイルが出ていたかコースアウトやスピンを喫するマシンが多く見られた。ただ、チェッカーまで大きなクラッシュ等は起きず。2号車以外は各チームメニューをこなし、FP1を終えた。
このセッションでトップタイムをマークしたのは、地元富士で2台体制を敷いたトヨタ・レーシングの8号車トヨタTS030ハイブリッド。ただ、セッション後ピットレーンスピード違反によりベストタイム抹消になっている。1号車アウディがこの結果首位、クラッシュした2号車は2番手となった。3番手にひさびさの参戦となるトヨタ7号車となっている。
LMP2クラスは、G-ドライブ・レーシングの26号車オレカ・ニッサンがトップタイムをマーク。それに続いたのは、アジアン・ル・マン第2戦富士を制し、今回松田次生を迎えたKCMGのモーガン・ニッサンとなった。中野信治が乗り込む25号車はクラス4番手、ゲイナーの27号車はクラス5番手でセッションを終えた。井原慶子が乗り込む45号車モーガンはクラス10番手となっている。
LM-GTEプロクラスは、フレデリック・マコウィッキが加わった97号車アストンマーチン・バンテージがトップタイムをマーク。ポルシェ勢、アストンマーチン勢が上位を占めた。小林可夢偉が乗り込む71号車フェラーリ458は6番手でセッションを終えた。