お待たせしました! 「フェリペ・マッサの人生相談」のスピンオフ企画、「セルジオ・ペレスの人生相談」がいよいよスタートです!
「人生相談」といえばマッサ兄貴というぐらい定着していたこのコーナーに、なんと天敵(?)ペレスさんが名乗りを上げました(もちろん本当はこちらからお願いしました)。
夏に読者の皆様から相談・質問を募集したところ、たくさんのご応募をいただきました。本当にありがとうございます!
ペレスさんがいくつかの相談・質問に答えてくれましたので、これから不定期でご紹介したいと思います。
さて記念すべき第1回は、人に謝るのが下手だという方からの相談です。あれ、これペレスさんに相談すべき事案なのかなと思いつつ、うかがってきましたよ……。
第1回「謝るのが苦手です」
僕はどうも人に謝るのが下手なんです。仕事で失敗するなど、自分が悪いことをしたとき、申し訳ないという気持ちはあるのですが、うまく言葉にできません。
ペレスさんは、例えば何かミスをしたとしてチームにどういう風に謝りますか。潔く謝る方ですか、謝るのは嫌いな方ですか?(匿名希望)
「謝ることの大切さに気付こう!」by ペレス
「もちろん謝るのは簡単なことじゃないよ。たとえば自分がミスを犯して、セッション後のエンジニアミーティングに戻ってきた時なんて、最悪の気分だよ(苦笑)」
「でも、自分をサポートしてくれるチームの人たちに対して誠実でなければいけない。彼らはいつも最高の結果を手に入れるために最大限の努力をしてくれているわけだからね。それをきちんと理解していれば、謝ることがいかに大切かということは分かるはずだし、潔く謝ることができるはずだよ」
「僕だって謝るのは好きじゃないよ。でも人間は誰だってミスを犯すもので、それは絶対に避けることはできない。だからこそ、ミスを犯すことは別に恥ずかしいことじゃないし、ミスを犯したら素直に謝ればいい。そうやって成長していけると思えばいいんだ」
「あれ、ペレスさんって素直に謝るタイプだっけ?」なんて思ってはいけません! ペレスさんだって謝るべきと思った時にはちゃんと謝っているのです。
確かに2013年モナコGPでのライコネンとの接触(参考:キミ「誰かがペレスを殴るべき」。アロンソも同情)、2014年カナダGPでのマッサ兄貴とのクラッシュ(参考:ペレス「僕に非がないという証拠がある」)については、他ドライバーからどれほど非難されようと、「自分は悪くない」という姿勢を一貫して崩していません。
だからといってペレスさんは絶対に謝らない人ではないのです。いくつかペレスさんが謝罪した事例を挙げてみますね。
記憶に新しいところでは、女性ドライバーに関する失言について。ウイリアムズのスージー・ウォルフさんが今年FP1で走行することが決まった際に、スペインメディアがペレスさんに「女性ドライバーがチームメイトになるとしたら歓迎するか」と質問しました。これに対して「女性はキッチンにいた方がいいね」と答えてしまって物議を醸す結果に。その後、ペレスさんは発言が曲解されたと釈明しつつも正式な謝罪文を発表しています。
また、2012年にジェンソン・バトンさんの怒りを買った時のこと。マクラーレンとの契約が発表された後の2012年韓国GPで、バトンさんに接触しかけてリタイアさせる結果になりました。その後、「ペレスは謝罪したよ。(僕じゃなくて)マクラーレンにだけどね」とバトンさんが話しています。
大事なのはミスを反省して成長していくこと、というペレスさん。アグレッシブすぎるとも言われるドライビングで、何度も“事件”を起こしてはいますが、一方でタイヤ管理のうまさを武器に素晴らしいレースをして、F1キャリア4年目にして4度の表彰台を獲得。ドライバーとして確実に成長していることに異論を差し挟む余地はないでしょう!
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