2014年F1第4戦中国GPは18日、上海インターナショナル・サーキットで幕を開け、現地時間10時から1回目のフリー走行が行われた。
前戦バーレーンから2週間、序盤のフライアウェイを締めくくる第4戦中国GPは、1周が5.451kmの上海インターナショナル・サーキットが舞台。フェラーリは、このグランプリを前に序盤の不振の責任をとる形でステファノ・ドメニカリが代表を辞任し、今回から新任のマルコ・マティアッチをトップとする体制に変わった。
フリー走行1回目の天候は曇り、セッション開始時の気温は13度、路面温度は18度を記録した。ピレリは今回のレースにソフトとミディアムのコンパウンドを採用。FP1では、ザウバーがエイドリアン・スーティルに代えてリザーブドライバーのギド・バン・デル・ガルデを起用。ウイリアムズもフェリペ・ナスールがバルテッリ・ボッタスのマシンに乗り込んだ。
90分のセッションがスタートすると、各マシンはゆっくりとインスタレーションラップに向かう。ただ、序盤は低い路面温度に加え、コースのところどころで小雨が降っていたため十分にタイヤが温まらず、小林可夢偉やルイス・ハミルトンらがロックアップするシーンが見られた。
フェラーリのキミ・ライコネンは、セッション開始前にトラブルが発覚し序盤の30分を走れず。ザウバーのエステバン・グティエレスもクラッチトラブルに見舞われ、貴重な走行時間をロスしている。
前半は19台のマシンがタイムを記録するなか、メルセデスのニコ・ロズベルグが最初のリードを奪う。新型の超ショートノーズを採用したロズベルグのW05は、唯一の1分40秒台でトップに立ち、2番手にフェラーリのフェルナンド・アロンソ、さらにメルセデスのハミルトンが3番手で続いた。
一方、開始30分過ぎに一旦コースインしたライコネンは、チェック走行を終えると再びガレージでメカニックが作業を開始。マルシャのジュール・ビアンキとともにタイムを記録しないまま終盤を迎えることとなった。
後半のタイムシートは、セッション折り返し過ぎに1分39秒台に入れたアロンソが最後までトップをキープする結果となる。2番手には、終盤までレッドブルのダニエル・リカルドがつけていたが、最後にロングランを行ったロズベルグがレッドブルのタイムを更新。4番手にマクラーレンのジェンソン・バトンが続き、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが5番手につけた。
2連勝中のハミルトンは8番手スタート。王者セバスチャン・ベッテルは9番手。バーレーンで表彰台に登ったセルジオ・ペレスは15番手となった。
アップデートを予告していたケータハムは、小林可夢偉が16周を走って17番手。21番手のマーカス・エリクソンも22周を走破。なお、FP1ではライコネンだけがタイムを記録しなかった。