結果から言いますと、2日目のSSゴールはしたのですが、チームの判断で今回のダカールラリーから撤退することになってしまいました。 初日は100km地点まで快調に走行、ペースも押さえ気味ながら総合でも20位前後を走行。このままヒタヒタと順位を上げていこうと思っていた矢先、突然サスペンションアームが破損、応急処置をしたものの、その後はノロノロ運転を余儀なくされて、100位以下でフィニッシュ。
  ダカールラリーでは1時間や2時間の遅れは競技全体を通しての最終時間という部分ではないに等しいので、気にせずに2日目のスタートを切りました。

 2日目は僚友のポッゾが果敢に攻めて50km地点のスプリットタイムでは総合5位、自分は水温の異常上昇に悩まされながらも、20位前後で走行。 このままで何とか今日はフィニッシュを、と思っていた矢先、先にポッゾのリヤドライブシャフトが壊れる。その後100km地点で自分のクルマのドライブシャフトも破損、前輪の2輪駆動での走行を強いられてしまいました。
 電磁式のセンターデフの締結力ギリギリで何とか走行していたものの、230km地点でフロントも壊れて、万事休す。 リヤの生きているシャフトを分解してジョイントを移植して何とか走り出してみましたが、SSゴールできたのが午後11時45分。 実はポッゾもほとんど同じ場所でフロントのシャフトが壊れて、遅れてゴールしていた状態です。

 チームオーナーは2日までの状況を見て、このまま競技を続行することは困難であると判断。というのも、2台ともフロントシャフトが壊れたときに出火していることもあって、ドライバーによるものではなく、クルマの構造、部品のクオリティの問題と判断したようです。
  ゆっくりでもいいから競技を続けたいと願い出たのですが、チームの方針は覆ることなく、撤退となってしまいました。 このレポートでダカールに興味を持ってくださったり、応援してくださっていた皆さんには本当に申し訳ない限りです。

 チームは今日から早くも来年のダカールにむけて準備を始めている様子。来年もこのプロジェクトに私も関わって欲しいとのオファーも頂いています。
 またチャレンジして、是非ともリベンジレポートしたい気持ちで一杯です。その時はまた応援してもらえれば嬉しいです。

 とても短い期間のレポートとなってしまいましたが、応援してくださった皆様有難うございました。

●池町佳生・いけまちよしお
1971年11月24日生まれ 血液型O型
兵庫県神戸市在住
17歳よりオフロードバイクに乗り始める。5年後(1994年)に初めて海外レース (オーストラリアンサファリ)に参戦。その後、継続的に国内外のレース活動をし、 2001年にレースマネージメント会社である、(有)P.C.M.クリエイティブを設立。 プロフェッショナルとして本格的にレース活動へ。2004年はNISSANよりダカー ルへ4輪での初参加でT1クラス優勝。2005年よりトヨタ車体(TLC)へ移籍。 トップカテゴリーへシフトする為に、ラリー活動を総合的にクリエイトするために PCM inc.を設立。日本を代表する次世代のドライバーとして期待されている

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