レッドブル・レーシングのテクニカルチーフ、エイドリアン・ニューエイは、彼のチームがタイトルを防衛するためにはKERSをうまく機能させることが非常に重要だと語った。
1日、レッドブルは2011年用マシンRB7を発表した。その際にニューエイは、今年チームが初めて導入するKERSの重要性について語った。
「KERSの難しいところはパッケージングだ。空力面であまり邪魔にならないようなソリューションを見つけ出すのが大変なのだ。それができなければ、KERSを搭載してパフォーマンスが向上しても、結局はそのメリットを失うことになる」
「我々は、パフォーマンス上のメリットが得られるという自信を持てるよう、シーズン前の時期に懸命に開発作業を行うつもりだ。2009年に、KERSのスタートラインでのパフォーマンスは重要であることがはっきり分かった」
「(2009年の)ライバルはブラウンで、幸い彼らもKERSを使っていなかったから、その点では同じだった。でも今年はマクラーレン、フェラーリ、メルセデスはKERSを搭載し、非常に強力なはずだ。単純にスタート時のパフォーマンスを考えると、我々もKERSをうまく使う必要がある」
RB7はタイトルを獲った昨年のマシンの進化型だと、ニューエイは語った。
「このマシンはRB5の流れをくむ第三世代のマシンだ。したがってさらなる進化を遂げている」
「マシンをレギュレーション変更に合わせた。KERSを載せ、シングルディフューザーに戻し、その他いくつか細かいところもレギュレーションに合うようにした」
「ピレリタイヤに合わせてマシンをデザインするのは難しかった。昨年最終戦後にアブダビで短いテストをしたが、タイヤの開発はそれ以降も進められている。今後のテストでそのへんを学ばなければならない」