2010年F1チームの中で、獲得したポイントと予算を比較して最も効率がよかったのはマクラーレンだったことがわかった。
1年間のF1のビジネス面のデータをまとめた本「Formula Money」によると、チームの予算を獲得ポイントで割り、1ポイントあたりどれだけの予算を費やしたのかを計算すると、最も効率がよかったのはマクラーレンだったという。上位チームのデータを、The F1 Timesが以下のように伝えている。
コンストラクターズ選手権ランキング2位のマクラーレンは、2010年の予算は約1億3,500万ポンド、454ポイントを獲得し、1ポイントあたり費やした予算は約29万5,000ポンドと記されている。
チャンピオンのレッドブルは予算は約1億7,000万ポンド、498ポイントを獲得し、1ポイントあたり約34万ポンドの計算になるという。
ランキング3位のフェラーリは、約2億5,000万ポンドという莫大な予算をかけたが、獲得ポイントは396ポイントで、1ポイントあたり費やした予算は約63万ポンドとなり、マクラーレンの倍以上の額を費やしたことになる。
一方、マクラーレンのタイトルスポンサーであるボーダフォンも大きなメリットを得たとレポートされている。今年ボーダフォンは、MP4-25とコースサイドにロゴを出すことで約4,000万ポンドを費やしたが、マクラーレンの活躍によってテレビ放送での露出が多く、シーズンを通して約5億2,000万人の人々の目に触れたことになるという。ボーダフォンのロゴがテレビに映しだされた時間をテレビCMとして換算すると約7,500万ポンドに相当し、費やした4,000万ポンドと比較すると大きな利益になったことになる。
レッドブルのテレビ放送での露出は、レッドブル・レーシングとトロロッソをあわせて、約2億3,000万ポンドに相当するということだ(そのうちレッドブル・レーシングが70パーセント、トロロッソが30パーセント)。
新たにフェラーリのスポンサーとなったサンタンデールは、マクラーレンにもつき、さらに数戦においてコース脇に広告を出しており、2010年のテレビ放送での露出は約6,400万ポンドに相当するとみなされている。