11月30日、FIAは2010年F1エントリーリストを発表した。まだトヨタに代わる13番目のエントリーの問題が解決されておらず、ザウバーチームがリストになく、また、マノー・グランプリは「ヴァージン・レーシング」の名称で登録されている。
コンコルド協定を結びながら撤退を決めたトヨタと、ペーター・ザウバーの下で活動を継続することとなった元BMWザウバーチームの問題はまだ解決されておらず、リストは既存チーム8チームとすでに発表された新規チーム4チームからなる12チームで構成されている。FIAは声明において以下のように記している。
「トヨタ・モータースポーツGmbHは、現在も正式にコンコルド協定に拘束され、チームを参戦させる義務を持つが、それをする立場にないとすでに表明している。このエントリーについては、後日発表を行う」
一方、今回発表されたリストで興味深いのは、マノー・グランプリが「ヴァージン・レーシング」の名称で登録されていることだ。以前からリチャード・ブランソンのヴァージン・グループがマノーのタイトルスポンサーになり、名称が変更されるという推測がなされていたが、これが確認されたことになる。
また、レッドブル・レーシングがルノーエンジンを継続して使用することも明らかになった。さらに、20番、21番をつけるカンポス・メタは、ブルーノ・セナに21番を与えており、経験あるドライバーを起用する意向であることがうかがい知れる。また、カンポスは新規チームの中で唯一コスワースエンジンの表記を行っていない。
なお、ブラウンGPは「ブラウンGPフォーミュラワン・チーム」のままとなっており、FIAは「このチームは2010年シーズンスタート前にメルセデス・グランプリにチーム名称を変更する意向を表明している」という注釈をつけている。