2011年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップで残念ながらカレンダーから外れることとなった富士スピードウェイでのレースだが、オートスポーツwebが関係者を経由してACO(フランス西部自動車クラブ)のレミー・ブルアールCEOに聞いたところでは、「ACOにとって日本の重要性は何ら変わらない」として、2012年に向け日本での開催へ意欲を示した。
6月に一度発表された2011年のILMCカレンダーには富士での開催が記載されており、一時は日本でのILMC開催が実現するかと思われたものの、11月下旬に再度発表されたカレンダーからは富士が外れることとなった。
この理由について、ブルアールCEOは「アメリカで行われるプチ・ル・マン、そして中国でのレースの間のロジスティクスの問題で、どうしても解決策を見いだせなかった」と富士戦が開催できなかった理由を語ってくれた。
では、ACO、さらに現在ル・マンを牽引するヨーロッパのメーカーは日本に対してもう魅力を抱いていないのだろうか? ブルアールはこれをきっぱり否定した。
「日本が重要であることは何ら変わらない。確かに現在ヨーロッパのメーカーにとって、中国は計り知れないほど重要なマーケットであり、そこを優先せざるを得ない。しかし、これまでもル・マンを支持し、ル・マンに参戦してきてくれた日本が大事でない訳がない。それに日本には、4メーカー(トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダ)もの巨大な自動車メーカーがいる」
ブルアールは、2012年の日本でのILMC開催に向け、再度富士スピードウェイと協議を進めていくと語っている。