BMWモータースポーツのボス、マリオ・タイセンは、BMWザウバーチームは、2010年F1に参戦できるようになった場合は、フェラーリエンジンを搭載すると明言した。
BMWは今季末で撤退することを決定、その後、カドバック・インベストメンズがチームを買収することが決まった。しかしBMWザウバーチームは2010年F1において14番目のチームという位置づけをされており、FIAは14チームのエントリー承認を検討しているものの、現在のところは、エントリー枠に空きができなければ来季参戦をすることはできない。
しかしチームは、来季開幕戦に向けて準備を進めており、フェラーリとの間でエンジン契約を結んだことをタイセンは明らかにした。
「フェラーリのパワートレインを使用することになる」とタイセンは、シンガポールでメディアに対して述べた。
さらにタイセンは、謎に包まれた投資者についても触れている。
「我々は来年グリッドにつけると強く確信している。また、投資者はもちろん非常に強力である」
「彼はチームをただ参戦させるのではなく、今後も強力な状態で参戦させることを望んでいる。チームにとっては素晴らしい展望である。こんなことは予想もできなかった。チームは非常に士気が高く、ポジティブだ。ここでマシンにアップグレードを施しているし、残りの4戦でいい結果を出したい」
また、タイセンは、今季終了後もチームにかかわる可能性もあることを示唆している。
「私の個人的な将来は、全く決定していない。今季末までは決断を下さないつもりだ」とタイセン。
「自分の状況と、チームの将来を確実にしようという努力とを混同してもいいことはない。心配してはいない。今年の終盤には時間ができるだろう」