フランスのレーシングチームであるDAMSが、自動車メーカーとともにWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間で戦えるLM-GTEカテゴリーへの復帰を画策していると英AUTOSPORTが伝えている。
現在もチーム代表を務めるジャン-ポール・ドリオットと、元F1ドライバーのルネ・アルヌーによって結成されたDAMSは、長年F1直下のフォーミュラカーカテゴリーで活躍。国際F3000やGP2に参戦し、多くのF1ドライバーを輩出してきた。GP2では中嶋一貴や小林可夢偉、ロメイン・グロージャンなども在籍した経験をもつ。
そんなDAMSは過去にFIA-GT1選手権にパノス・エスペラントで参戦するなどスポーツカーレースにも関与。近年ではLMP2クラスにOAKレーシングとのコラボでマシンを走らせていた経験もある。そんなDAMSについて英AUTOSPORTは、2014年以降WECのLM-GTEプロクラスにDAMSが参戦する可能性について言及している。
「DAMSのようなチームにとって、WECのGTEクラスはうってつけのクラスだ」と語るドリオット。
「我々がLMP1クラスのファクトリーチームの活動を担うことは考えにくい。ただ、マニュファクチャラーの立場だったらどう考えるだろう? LMP2クラスはアマチュアのための最高峰のクラスだが、我々はプロドライバーを走らせたいんだ」
「今でもGTEクラスに関与しているマニュファクチャラーは多いが、関与を希望しているメーカーも多いんだ。そこにはチャンスがある。私はファクトリーサポートのチームを運営したいんだよ」
DAMSは1997年から98年にはパノスを走らせたほか、2000年から01年にかけてキャデラック・ノーススターでLMPクラスに参戦した実績をもつ。