LEXUS TEAM LeMans ENEOS
2014年 SUPER GTシリーズ
第3戦 レースレポート
開催日
予選:2014年 5月 31日(土)
決勝:2014年 6月 1日(日)
サーキット
オートポリス(1周4.674km)
決勝レース周回数
65周(303.81km)
ドライバー
大嶋 和也 / 国本 雄資
順位
予選:15位 / 決勝:9位
シリーズランキング
大嶋 和也:3位/28ポイント(今回2)
国本 雄資:3位/28ポイント(今回2)
チーム:3位/36ポイント(今回4)
■度重なる不運に翻弄された第3戦AP、粘り強い戦いで2ポイントを追加
5月31日~6月1日、これまで秋口に開催されることの多かったオートポリスを舞台に、SUPUR GTシリーズ第3戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が開催された。ここまでの2戦で連続表彰台フィニッシュを飾った好調LEXUS TEAM LeMans ENEOSだが、ウエイトハンデが52kgとなったことから50kg分を燃料リストリクター装着に置き換え、エンジンのパワーダウンを強いられるなど、一層厳しさを増す中でのレースウィークを迎えた。
予選(天気:晴れ / コース:ドライ)
気温がグングンと上昇、まるで夏を思わせるような暑さとなった土曜日。午前の公式練習を3番手で終えるなど、まずまずの滑り出しを見せたENEOS SUSTINA RC F。大嶋和也、国本雄資のドライバーコンビも良好なフィーリングを得て、午後2時からの公式予選に臨むこととなった。まずはGT300に続いて午後2時15分にスタートした15分間のQ1セッションで上位8台に入れば、PPを決めるQ2への進出権を得ることが出来る。このQ1には国本が挑んだが、なんとアタックラップ中にオーバースピードからバランスを崩しコースアウト。赤旗の原因となってしまったことから全タイムを抹消され、なんと2戦連続でのQ1敗退となってしまった。
決勝(天気:晴れ / コース:ドライ)
Q1でのタイムを抹消され、まさかの最後尾スタートとなってしまったENEOS SUSTINA RC F。怒濤の追い上げを目指して、スタートドライバーを務める国本がドライブし、決勝直前に設けられた8分間のウォームアップに向かってコースインしたものの、予想だにしなかった燃料ポンプのトラブルに見舞われてしまう。このトラブルの修復は、なんとか決勝スタート直前に終わったものの、ENEOS SUSTINA RC Fはピットスタートを強いられることに。ここでLEXUS TEAM LeMans ENEOSは、序盤に出来るだけ迅速に追い上げをはかるべく、決勝のグリーンランプが点灯した直後にハード系のタイヤに履き替え、若きエースである大嶋に最初のスティントを託すことに作戦を変更する。
決勝がスタートすると大嶋は最後尾から猛然とダッシュ。1周目を総合37番手で終えると、翌周には18番手とGT300マシンを次々にパス。4周目にはGT500最後尾に追いついた大嶋は、諦めること無くハイペースで周回を重ねると、21周目には39号車を捕らえて14番手に。その勢いのまま、大嶋は6番手にまで挽回したところで31周終了時にピットイン、残るスティントを国本が引き継ぐ。
ENEOS SUSTINA RC Fは、ピットインにより再び12番手とポイント圏外まで後退も、代わった国本の頑張りで徐々にポジションを回復。セーフティーカーが導入されるなど荒れた展開となったレース後半を乗り切り8番手に浮上。63周目にGT300に引っかかったところで19号車の先行を許すも、見事9位でチェッカー。貴重な2ポイントを加算することとなった。
大嶋和也のコメント
当初は国本選手でスタートする予定だったのですが、ピットスタートになったことで、それならハードタイヤに交換し、序盤に長い周回をこなして追い上げようと提案しました。予想よりはハードタイヤが機能せず、それほど追い上げられませんでしたが、ペースはまずまずでしたし良かったと思います。この新しいRC Fではこのコースを一度も走っていませんでしたし、この時期の開催も初めてで難しいレースウィークとなりましたが、度重なる不運にもめげずポイントが獲得出来たので、次の得意な菅生でまた勝ちを狙えるよう頑張ります。
国本雄資のコメント
予選ではQ2に進めるパフォーマンスがありながら、僕のミスで最後尾になってしまって。それだけに決勝ではなんとしても追い上げたかったのですが、今度は燃料ポンプのトラブルでピットスタートとなるなど、嫌な展開が続いたものの、最終的に貴重な2ポイントを持ち帰ることが出来て良かったです。ラスト3周でGT300に遭遇するタイミングが悪く、残念ながら19号車に抜かれて9番手となったのは残念でしたが、菅生で獲り返したいと思います。
土沼監督のコメント
予選でコースアウト、決勝ではピットスタートと、流れとしては良くない週末になりそうでしたが、メカニックたちが頑張って修復作業を間に合わせてくれたお陰で2ポイントを獲ることが出来ました。この2ポイントが最後の最後でシリーズ争いに活きてくるはず。菅生ではテストも悪くなかったですし、今回ポイントをゲット出来たということでまだ良い流れは続いていると信じて、次戦でまた良いレースを期待しています。