ERC第3戦アクロポリスラリーは3月29日、デイ1の競技がオールターマック路面で行われた。今戦がERCデビューとなる注目のプジョーのR5規定マシン、208T16陣では、クレイグ・ブリーンが首位に立った。2位には14.7秒差でブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 RRC)、さらに0.3秒差でカエタン・カエタノビッチ(フォード・フォーカスR5)が続いている。

 開幕ステージでベストタイムを刻んだのは、ベテランのブフィエ。しかし、次のステージでコーナーをカットした際に石にヒットし、パンクを喫してしまう。このSS2でベストタイムを刻んだのは、ブリーンと同じくプジョー208T16を駆るケビン・アッブリングだった。SS3のヘアピンではハンドブレーキをアグレッシブに使いすぎてスピン寸前という場面もあったアッブリングだが、日中サービスでは「マシンはパーフェクト。新しいマシンなのに、本当にびっくりだ」と新型マシンの仕上がりに満足を見せた。ブリーンも2位で続き、デビューせんの208T16が、1-2体制を築いた。

 しかし、午後のセクションになると、アッブリングのマシンではフロントからフルード漏れが始まり、SS5ではステージ途中でストップも。この日の最終サービスにはたどり着いたものの、その後まもなく水温が上昇したことからリタイアを決断。デイ2も再スタートしないことになった。代わって首位に立ったのは、チームメイトのブリーンだ。

「ケビンのことは本当に残念だが、今日の彼の走りとプジョースポールの仕事には脱帽だ。初日を終えて2台のうち一台が首位につけているのは、素晴らしい成果だ。この仕事に関わったスタッフ全員の成果だね。本当にうれしい。グラベルになる明日は、リピートではかなり路面が荒れるだろうから、あまり気負い過ぎずに行くよ。でも、手応えは感じている」

 シリーズリーダーのエサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアS2000)は首位から43.8秒遅れの4位でまとめ、グラベル路面となるデイ2での巻き返しを図る構え。「舗装での経験が少ないので、これ以上プッシュするとクラッシュしてしまう。他車に比べ、僕らのマシンにはターボもついていないしね」

 プロダクションカップではチボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションIX)が1分以上の大差をつけての首位。2WDカップトップのゾルタン・ベッセンイー(ホンダ・シビック タイプR)も50秒以上の差を築いている。

 デイ2はスーパーSS1本を除いてグラベル路面の構成。サービス陣はこの日の最終サービスでセッティングをグラベルに変更する作業に追われることになる。

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