2013年F1マシンにグラウンドエフェクトを復活させるというプランがあったが、チームは今週の会合でこれを却下する見込みだ。
大幅なレギュレーション変更の一部としてF1チームはグラウンドエフェクトフロアを復活させることを検討していた。理論的にはこれによってコース上でマシン同士がより接近することが可能になるとみられている。
しかしグランドエフェクトデザインの導入について詳細に検討がなされた結果、F1チームは、FIAが定めたダウンフォースとドラッグの目標を達成するにはこのプランはラジカルすぎるとの考えに至った。
トルコGPの週末にFOTAのテクニカルレギュレーション・ワーキンググループ(TRWG)の会合が行われ、グラウンドエフェクト計画は2013年に関しては実行するべきではないという合意がなされた。これにより、水曜のFIAテクニカル・ワーキンググループの会合においてこの案は破棄されるものとみられる。
ウイリアムズのテクニカルディレクター、サム・マイケルは、「これは提案であるが、水曜に却下されることになるだろう」と述べている。
「主な問題は、FIAはダウンフォースとドラッグにおいて目標を定めているのだが、(グラウンドエフェクトカーでは)その目標に向けてコントロールするのが非常に難しそうだということだ」
「現在のフロアに関しては皆が豊富な経験を持っているが、デザインが非常に異なる。つまり、ドラッグとダウンフォースの目標を定めるのであれば、バージボードを取り去ったりリヤウイングを変更することで、より簡単に対処できるといえる」
「こういったアンダーボディはF1で長い間使われてこなかった。だから大部分のチームが開発にあたるならば目標から大きく逸れてしまうと感じた」
グラウンドエフェクトの復活というアイデアは、2013年のシャシールールの新コンセプト案作成を担当しているパトリック・ヘッドとロリー・バーンから提案された。