F1第10戦ドイツGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。

ニコ・ロズベルグ 予選=1位
「とても困難な予選だった。オプションタイヤは長持ちせず、クイックラップを1周しか走れないし、FRICを外したためにセットアップを大幅に調整しなければならなかった。序盤はブレーキングゾーンでのバランスがしっくりこなくて本当に厳しかったが、徐々によくなっていった。最後に走った最速ラップはとてもうまくいったと思う。僕らのホームグランプリで一番前のポジションからスタートできることになり、とても嬉しい。でもルイス(・ハミルトン)にアクシデントが発生したことを考えると、今日は100パーセントは喜べない。彼が無事でよかった。いつもどおり彼とポールポジション争いができた方がよかったよ。でも僕らのクルマは今も最速だから、彼はあっという間にポジションを上げてくるだろう。だからドイツのファンは明日、エキサイティングなレースを見られるはずだよ。予選の初め、ブレーキにてこずっていた。予選前にブレーキを交換したのだが、いい感触を持てず、予選全体を通して苦労した。最終的になんとかうまくやれるようになったけれど、Q1は本当に難しかった。僕と彼は異なる(サプライヤーの)ブレーキを使っていたから、彼と同様のトラブルが起こる心配はなかった」

バルテッリ・ボッタス 予選=2位
「今日はマシンのフィーリングが素晴らしく、レースに向けての準備も整っているから、チームとしてこの結果には満足だよ。最後のラップはほぼ完璧だったので、セッションのあらを見つけることはできない。メルセデスはまだ僕らより少し速いけれど、明日は難しくても前に出るために懸命に仕事をするつもりだ。明日の目標はフェラーリとレッドブルの前をキープしていくことだ。予報どおりの低い気温になれば、僕らに有利になるだろう」

フェリペ・マッサ 予選=3位
「僕らにとってすごく前向きな予選だった。僕自身は完璧なラップを走れなかったが、2番手と3番手を獲得できたので文句はないよ。レースは難しくなるだろうから、今日の予選は普段よりも重要だった。だからこの結果には満足している。この調子を保って、明日もいい一日にできるといいね。1周をうまくまとめるのに苦労した。クルマが完璧な状態でなく、セクタータイムをうまくそろえることができなかったんだ。セットアップが100パーセントではなかった。バルテッリ(・ボッタス)はとてもいいラップを走ったね。でも僕はこの結果にとても満足だし、決勝ではコンディションも感触も変わってくるだろう」

ケビン・マグヌッセン 予選=4位
「僕にとって素晴らしい一日だった。セットアップの面においてマシンからすべてを引き出すことができたと思うし、予選を通して戦略は完璧だった。見事な仕事をしてくれたガレージの皆に感謝している。レッドブルの2台の上に出ることができたのは素晴らしい成果だし、より強力なライバルたちからもそれほど離れていないと感じている。僕らの進歩に秘密はないよ。たくさんのハードワークが効果を生んだ。まだ最高のマシンを持っているとは言えないが、バランスはよく取れていて、戦うことができるクルマだ。常に安定してベストな状態を引き出せていると思う。新しいリヤウイングを装着して挙動がかなり変わった。繰り返しになるけれど、ファクトリーにいる全スタッフに感謝したい。これを早い段階でサーキットに持ち込めるよう、驚くべき仕事をしてくれたんだ。明日はまた違う一日になる。天気予報では気温が下がるということだし、雨になるかもしれない。決勝では今日よりも苦労するかもしれないが、4番手はスタートするのに悪い位置ではないよ」

ダニエル・リカルド 予選=5位
「今日はそれほど悪くなかった。5番手よりもっと上を望んではいたけれど、とてもいいラップを走れたと思う。Q2と比べてQ3ではずいぶん改善したから、このラップに不満を言うことはできない。ただ僕らチームはまだ少し遅れをとっているね。メルセデスが強いことは分かっているけれど、ウイリアムズも今日は常に速さを見せつけていた。マクラーレンではケビン(・マグヌッセン)も速かったから、僕らも努力し続けなければならない。でも今日はできるだけのことはやった。レースはトップ8間での接戦になり、表彰台の最後の一席をめぐっての戦いになるだろう。昨日の走行を終えた時点では、メルセデスに近づけたと感じ、僕らが2番目のチームになると思ったんだけどね。今日はすごくいいラップを走ったから、トップ3に入れたと思ったけど、すごく接戦でそれはかなわなかった」

セバスチャン・ベッテル 予選=6位
「今日は少し厳しくて、最後の走行はうまくまとまらなかった。だけどそれ以外ではいい予選だったよ。走っていて午前中よりは満足できる感触だったからよかったと思う。明日はどんな天候になるのか定かではない。でもいいレースを目指せる、それなりのポジションにはつけているよ。(ルノーのソフトウエアのアップグレードは)期待していたほどの効果を見せていないと思う。マシンにアップデートを導入したけれど、予想していたようなパフォーマンスはもたらされなかった」

フェルナンド・アロンソ 予選=7位
「7番手というリザルトに満足することはできないが、今週末はアップダウンがあり、その結果だ。実際の予選順位を別にすれば、F14 Tにより快適に乗れるようになったし、クルマの性能を最大限に引き出せたと思う。決勝ではタイヤのデグラデーションの関係で、より一層苦しむことになるだろう。これだけ気温が高いと、リヤタイヤのスライドが激しくなるし、ピットストップの回数を正しく選ぶことがとても重要になる。天気予報ははっきりしておらず、雨が決勝中に降るのか、決勝後に降るのか、分からない。上位争いに加わるためには、クレバーに適切な予想ができるよう準備しておく必要がある。ここではオーストリアと同様、メルセデスとウイリアムズは手が届かないところにいるようだ。でもその後ろのグループのトップに立てるよう最善を尽くす。接戦になり、多数のオーバーテイクが行われるレースになればいいね。ただ、それほど多くの驚きは見られないと思う。FRICが外されても(序列に)大きな変化はないし、上位とのギャップはあまり縮まらなかったからね。今年の僕らは気温が低いと多少競争力を発揮できるようだ。僕らはデグラデーションが大きく、特にリヤがひどい。暑いとその影響が少し大きくなる。予選では新品タイヤを使うことでタイヤのグリップの問題がさほど露わにならないけれど、明日の決勝では今日よりもパフォーマンスを発揮するのに少し苦しむことになるだろう」

ダニール・クビアト 予選=8位
「コンディションはかなり特殊で難しかったが、今日の予選の流れには満足している。タイヤのケアも含めて全ての異なる要素を注意深く観察し油断せずに戦う必要があった。チームは素晴らしい仕事でコンディションに対応してくれた。いつものライバルたちと予選ポジションを比較してみても、確かな仕事ができたのは明らかだ。つまり、今日の8番手には満足していいし、明日のレースではもちろん上位を目標に戦う」

ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=9位
「9番手はだいたい予想どおりの位置で、とても嬉しいし満足している。今週末、1周のペースは最高といえるものではなかった。でもトップ10入りが叶ったことでいいポジションを得ることができ、ロングランペースを最大限発揮するチャンスをつかんだ。僕らのロングランペースはかなり期待できそうなんだ。気温の問題と、タイヤを正しく扱うことが非常に重要となり、明日は難しいレースになると思う。今シーズンの僕らには暑い中でのレースが合っているので、明日もそうであることを期待している。2台が共にポイントを獲得するのが目標だ」

セルジオ・ペレス 予選=10位
「クルーが素晴らしい仕事をして、Q2で出た小さな問題を解決してマシンを間に合わせてくれて、Q3に出ることができた。本当に嬉しいよ。新品オプションタイヤで出た最初の走行を走り終えることができず、それが事態を難しくした。風と高い気温の影響でコースの状況は刻々と変化しており、路面の基準点を失ってしまうんだ。トップ10入りを果たすためには1度のチャンスしかなかったが、最高のラップでそれを成し遂げた。今日のQ3で9番手と10番手というのはなかなかの結果だと思うけれど、明日のレースがドライならもっと強さを発揮できると期待している。レースではタイヤをうまく管理しなければならない。いい結果を出せるだろうと自信を持っているよ」

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