アラビアン・ビジネスが、2009年のF1ドライバーたちのサラリーを調査し、これを明らかにした。これによると、フェラーリのキミ・ライコネンが他のドライバーたちに大差をつけてトップであり、2位のルイス・ハミルトンの2.5倍の高額サラリーを得ていることになる。
F1ジャーナリストであるトム・ルビソンの調査に基づき、アラビアン・ビジネスは現役F1ドライバーの今年のサラリーの推定額を公表した。
これによると、最高額はライコネン(フェラーリ)の4,500万ドル(約41億円)、2位はハミルトン(マクラーレン)の1,800万ドル、3位はフェルナンド・アロンソ(ルノー)の1,500万ドルと、トップ3にワールドチャンピオン経験者が並んでいるが、ライコネンが、ハミルトンに2,700万ドル、アロンソに3,000万ドル、チームメイトのフェリペ・マッサには3,700万ドルもの大差をつけて圧倒的に高額のサラリーを受け取っている。この数字を見ると、マクラーレンとトヨタが、今季末でフェラーリを離れるライコネンの獲得を狙いながらも、ライコネン側の要求額をのめずにいるのも頷ける。
一方で新チャンピオンとなったジェンソン・バトン(ブラウン)は、昨冬チーム存続のためにサラリーカットを受け入れたために、500万ドルにとどまっている。チームメイトのルーベンス・バリチェロにいたっては、100万ドルと、ルーキーのセバスチャン・ブエミ(トロロッソ)を下まわる金額となっている。現在バトンは来季残留のためにブラウンGPと交渉を行っているが、チーム側はバトンの要求額を受け入れず、交渉が難航していると言われている。
ルビソンによれば、表の数値は基本給の額であり、スポンサー等、他の収入を含んでおらず、それらが加われば、基本給の3倍の額になる場合もあるという。中嶋一貴(ウイリアムズ)、ロメイン・グロージャン(ルノー)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)の4人は基本給はゼロと記されている。