F1第15戦日本グランプリは3日、鈴鹿サーキットで公式予選が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークし今季4度目のポールポジションを獲得した。2番手はトヨタのヤルノ・トゥルーリが入りフロントロウを獲得、3番手にはルイス・ハミルトン(マクラーレン)がつけた。
トヨタのもう一台を駆るティモ・グロックはQ2でクラッシュし14番手、ウイリアムズの中嶋一貴は17番手となっている。
午後2時からの予選は朝のセッションに引き続き快晴。気温は26度で路面温度は40度まで上昇している。フリー走行3回目でクラッシュしたレッドブルのマーク・ウエーバーは予選を前に出走を見合わせることとなった。
Q1
まずはウエーバーを含め5台が脱落するQ1。セッションは最初にタイム計測に向かったセバスチャン・ブエミ(トロロッソ)がデグナーでいきなりコースオフする波乱でスタート。このデグナーではヘイキ・コバライネンもその後コースオフ。ただ両ドライバーは再走を果たしている。そんななか、レッドブルを駆るベッテルと3回目のフリー走行をトップで終えたトゥルーリが序盤トップタイムを奪い合う展開でセッションは進んだ。
結局トップはベッテルのものとなり、ハミルトンが2番手に進出。ジェンソン・バトン(ブラウンGP)が3番手につけ、好調をキープするトゥルーリが4番手に入った。
ウイリアムズの中嶋一貴は最終アタックでQ1突破を狙ったが、最終のセクター3で遅れをとり17番手で脱落。ほか、ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)、ロメイン・グロージャン(ルノー)、ビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)もここで予選を終えた。
Q2
15台で争われるQ2は、2度の赤旗が出される大波乱のセッションとなる。まずは開始4分のところでハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)がデグナーでコースオフし正面からウォールにクラッシュ。そして2度目の赤旗はトヨタのグロック。最終コーナー立ち上がりで曲がりきれず、かなりの速度でタイヤウォールに突っ込んでしまった。アルグエルスアリは自身でコクピットを降りたが、グロックはマーシャルの手によってマシンから降ろされ、救急車に乗せられたが、グロックはその際、サムアップして無事であることをアピールしている。(下記関連ニュース参照)
セッションは残り7分を残して再開。上位はベッテル、ハミルトン、トゥルーリがトップ3につけるが、終了間際になってブエミが再び派手なコースオフを演じる。ブエミはスプーンの立ち上がりでウォールにヒット、フロントウイングをコース上に落としてしまい、7番手タイムでQ2突破を果たしたもののQ3には出走できずに予選を終えることとなった。
ここでは、ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(ルノー)、ロバート・クビカ(BMWザウバー)が、クラッシュした2台とともに脱落している。
Q3
ポールを争うQ3は10分。しかし、ここでもセッションの流れは続きヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がデグナーでコースオフして再び赤旗が出される。セッションは6分49秒を残して再開となった。
最後のポール争いではレッドブルのベッテルが1分32秒160をマークし、トヨタのトゥルーリが1分32秒220で2番手、3番手には1分32秒395をマークしたハミルトンとなる。ベッテルは第8戦イギリスGP以来、今季4度目のポールを獲得。トゥルーリが期待に応えフロントロウを手にした。フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは4番手と健闘。ベッテルを含めタイトル争いを繰り広げるブラウンGPの2台はバトンが7番手、ルーベンス・バリチェロは5番手となっている。