今年の秋、3年ぶりにF1日本グランプリを開催する鈴鹿サーキットが、この度の大規模改修をすべて終え、新しく生まれ変わった姿を披露した。

 一昨年の11月より始められた改修作業はこの春にすべての工事を終了、来週行われる新装イベント"START SUZUKA"OPENING THANKS DAY F1キックオフパーティー、その翌週のスーパーGT第2戦開催を前にようやくお披露目されることとなった。

 まず、新装された中で最も目を引くのはメインストレート一帯の景色だろう。グランドスタンドには大屋根が広がり、席自体も全席個別シートとなって1900席増の1万2830席に。上部にはパノラマルームなども新設されている。
 また、グランドスタンド同様の迫力を見せているのが完全リニューアルになったピットビルだ。これまでより全長が約100m長くなり、それに伴って1階のピットボックスは拡張、ホスピタリティラウンジが広がる2階部分にホスピタリティテラスの3階という作りはまさに壮観の一言。2、3階部分には屋外テラス席も設置され、屋上には3基の大型ビジョン、さらにピットレーン出口には高さ27.5mのリーダータワーがお目見えと、まさに新生鈴鹿を象徴する姿となった。

 ファンにとっても利便性は大きく向上しており、GPスクエアから逆バンクへ通じるトンネルが新設され、途中にはパドックへのスロープも伸びる。またパドック用のトンネルにはエスカレーターとエレベータも設置。アクセス面においても1コーナーおよびスプーンゲート(ビッグレース開催時)の運用開始や、1400台分の駐車場スペース増設など、細かな箇所にも改善が加えられている。

 そのほか、山田池を埋め立てて出来たスペースには、パドックレストランの「SUZUKA-ZE(すずかぜ)」が入るセンターハウスやチームオフィスが姿を見せるほか、環境配慮の観点から、パドック内のトイレ用電源にソーラーパネルを設けるなど、省エネに対する積極的な対応も進められている。

 こうして生まれ変わった鈴鹿サーキットは、今週末のイベントを皮切りにその後は国内のさまざまなレースを開催。そしてファンが待ちに待ったF1日本グランプリは10月2日~4日、鈴鹿の歴史に新たな1ページが加えられることになる。

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