FIAがバルセロナテストでのフェルナンド・アロンソの事故がどういう状況で起こったのか調査を行うことを明らかにした。
マクラーレンのアロンソはバルセロナテスト4日目にターン3でクラッシュ、メディカルセンターに搬送された後、ヘリコプターで病院に移送された。けがはないと発表されたものの、アロンソは3日間入院した後に自宅療養を行うことが決定、最後のプレシーズンテストは欠席することとなった。
テストを運営するのはチームであるため、FIAはテスト中の事故についてすべて調査するわけではないものの、アロンソの入院が長引いたことなどから、今後の安全性向上のためFIAは詳しい調査を行うことを決めた。
FIAはすでにマクラーレンの協力の下、事故データのチェックを始めている。
アロンソのクラッシュを映すCCTVカメラの映像が提出されたといわれており、何が起きたのか検証する上でこれも役立てられる。
ターン4近くからターン3出口を向いたカメラから撮られた低画質の映像があり、そこにはアロンソがワイドになり、マシンの動きを修正しようとした後減速、その後内側のウォールにクラッシュするのが映っていると言われている。
FIAのスポークスマンは、今後安全性を向上させるための方法を見つけることが重要であるとコメントした。
「何が起きたのか、慎重に調査していく」とスポークスマン。
「何が起きたのかを知りたい。できるだけ多くの情報を集めるつもりだ。マクラーレンと全面的に協力し合って作業を進める」
アロンソの入院が長引いたことで、マクラーレンが発表しているような通常のアクシデントではなかったのではないかとの憶測が一部で持ち上がっている。アロンソはウォールに2度ぶつかったと考えられているが、その時のスピードに関しても、アロンソがその際に受けたGがどれぐらいのものだったのかについても、マクラーレンは公表しておらず、それも推測に拍車をかけている。
マクラーレンは、クラッシュ前にアロンソが意識を失っていたという説を完全に否定、事故の原因は突風であるとの考えを示している。