FIAはモナコGPで浮上したレッドブルRB8のフロアに関する問題を近いうちに解決する意向であることがわかった。レッドブルのフロアに設けられた穴がレギュレーション違反であるとの声がライバルチームから上がっている。
フェラーリ、メルセデス、マクラーレンは、レッドブルのマシンのリヤホイール前のフロアに位置する穴のデザインがレギュレーションの範囲内であるかどうかについて疑問を呈している。これについて正式な抗議が提出されるとの推測もあったが、この問題についてはカナダGPまでの間に議論することでこれらのチームが合意し、マーク・ウエーバーのモナコ優勝が抗議の対象になる事態は免れた。
この件に関する話し合いは今週半ばまでに行われるといわれている。FIAは、今週この問題について説明を行うと述べた。
「レッドブルは今のところ何も変えるようには指示されていない」とFIAのスポークスマンがコメントしている。
「しかし規則の解釈において意見の相違があるため、今後数日のうちに我々の見解を明確にするつもりだ」
レッドブルは問題のデザインをバーレーンGPから使用している。このフロアの穴はタイヤとディフューザーの間に空気を流し、リヤタイヤにより生じる気流の乱れを解消し、リヤのダウンフォース向上を求めるものであるとみられている。フェラーリやザウバーもフロアの同様の位置に穴を設けているものの、レギュレーションに合致するような工夫がなされている。