全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの2009年開幕戦は、富士スピードウェイで予選セッションが行われ、平手晃平(ahead IMPUL)が初めてのポールポジションを獲得した。2番手は伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)、3番手はブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)だった。
Q1
今季もノックアウト形式で争われるフォーミュラ・ニッポンの予選。13時45分にスタートしたQ1では、13台のうち2台がノックアウトされる。序盤は国本京佑(Team LeMans)、立川祐路(CERUMO/INGING)らが走行するものの、午前に続きこちらも静かな立ち上がりとなった。
セッションが本格的に動いたのは、20分間の残り5分。ほぼ全車が一斉にコースインし、2周タイヤを温めてのワンアタックの勝負に出る。ここでただひとり1分24秒台に入れトップとなったのは伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)。平手晃平(ahead IMPUL)、ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)というトップ3となった。一方、大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、立川祐路(CERUMO/INGING)の2台はQ1で脱落という結果になっている。
Q2
続くQ2は10分間。本格的なアタックが始まったのはこちらも残り6分を切ってから。各マシンがアタックを繰り広げて行く中で、トップを奪ったのは松田。ノックアウト争いは、下位のマシンが懸命にタイムアップを狙ったものの塚越広大(HFDP)、リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)、国本がQ2でノックアウトとなった。
Q3
いよいよ迎えたQ3。まずは伊沢がコースインし、すぐにピットへ。このセッションでもやはり残り5分というところで一斉に7台がコースに入る。しかし、LAWSON IMPULは松田車のブレーキ部を調整したため、ギリギリのタイミングを逃してしまう。松田は苛立つ様子をみせながらもコースイン。しかし、他のマシンよりも1周少ないアタックしかこなせず、なんと8番手に沈むこととなってしまった。
一方、注目のポールポジション争いは残り1分というところで1分24秒653というタイムを叩きだした平手が1分24秒692というタイムだった伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)を抑え見事ポール獲得! 記念すべき新シャシーの初レースで、初のポールポジションという初物づくしの予選となった。2番手は昨年の開幕戦に続き予選最上位となる伊沢、3番手はブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL))となった。