2日、GTアソシエイションはJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPから適用されるスーパーGTクラスII(GT300)クラスの参加条件について明らかにした。今季ここまでほぼ調整されていなかったJAF-GT規定車両が変更を受けているなど、興味深い変更となっている。
今季のGT300クラスは、日本車を中心としたJAF-GT300規定車両とヨーロッパで開催されているFIA-GT3規定による二本柱を中心に争われており、FIA-GT3規定の性能調整(BOP)については、ヨーロッパで導入されているFIA-GT3ヨーロッパ選手権の数値をそのまま適用する形となっていた。
シーズン中は、そのFIA-GT3ヨーロッパ選手権のBOPの変更による、GT3規定車両の参加条件の変更以外はGT300クラス参加条件の変更はされていなかったが、JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPを前に、JAF-GT規定車両をはじめとした車両の参加条件が見直された。
今回変更を受けている車両のうち、エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電、Team SGC IS350、R'Qs Vemac 350R、apr HASEPRO PRIUS GT、ARTA GaraiyというJAF-GT車両のリストリクターが拡大。また、無限CR-Z GT、SUBARU BRZ R&D SPORTに関しては他のJAF-GT車両よりも拡大幅が大きい。
さらに、FIA-GT2規定車両の数値も変更。PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ、Verity BOMEX ランボ RG3のリストリクターも拡大されている。
また、FIA-GT3規定の車両についてはほとんどの車両が変更を受けていないものの、シーズン中速さをみせたGT3車両について、初めて独自の性能調整が課されることになった。S Road NDDP GT-Rは+35kg、HANKOOK PORSCHE、triple a Vantage GT3、エンドレスTAISAN PORSCHEという3台は+50kgという調整がされている。