レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.05.09 00:00
更新日: 2018.02.16 23:39

KCMG、WECスパはPPから3位表彰台獲得


KCMG、ポールポジションと表彰台を獲得しWECスパ戦を終える

 FIA 世界耐久選手権第2戦で、オレカ・ニッサン47号車が初めてWECでのポールポジションを手にするとともに、KCモータースポーツ(KCMG)はまたしても3位表彰台と言う快挙を成し遂げた。

 香港に拠点を置くLMP2チームは、気まぐれな天候のもとアルデンヌの森にある伝統のサーキットでリチャード・ブラッドレー、アレキサンドレ・インペラトーリ、マット・ホーソンによってその力強いパフォーマンスを見せつけた。先月行われたシルバーストーンでのオレカ03・ニッサンの鮮烈なデビューに続き、LMP2クラスのKCMG47号車は、ベルギーの地で最前列を手中に納め、その能力の高さを見せつけることとなった。

 KCMGは金曜日のプラクティスセッションで精力的にテストメニューをこなし、120分2回のセッションを4位、5位と好位置で終了。続いて夕方に行われた30分間の予選セッションでは、いわゆるちょい濡れの路面コンディションとなる中ブラッドレーとインペラトーリが4周平均で2分12秒103のファステストラップをマークし、見事LMP2クラスでのポールポジションを手に入れた。

 土曜日のスパ・フランコルシャンは天候に恵まれ、リチャード・ブラッドレーがゼッケン47のオレカ03を駆り、ポールポジションから6時間の戦いに臨んだ。イギリス人ドライバーのリチャードはレース開始後30分は、後続の追い上げを抑え一定のギャップを保つことに成功する。

 しかし、トヨタLMP1 の7号車から飛んできたボディーワークの破片の直撃を受け、ブルーとホワイトのオレカの車体前部左側の空力パーツが破損。これにより、エアロダイナミクスのバランスが悪化し、モーガン 26号車に首位を奪われることとなってしまった。

 ブラッドレーはアレキサンドレ・インペラトーリにオレカ・ニッサン47号車のステアリングを託すまで、2時間のスティントをこなし3番手を維持しピットイン。スイス人ドライバーは5番手で戦線へと復帰し、順位を上げるべくステディな走りで闘いを挑む。インペラトーリは3スティントをこなす素晴らしい走りを見せ、スタートから4時間が経過するころにはイオタスポーツのマルク・ジェネを相手に、激しい2番手争いを繰り広げる。

 その後KCMGは、マット・ホーソンへのドライバー交代のピットストップの間に順位を2つ落とし、4番手に後退。スパ6時間耐久レースのラスト90分、ザイテック38号車に果敢にアタックしていたホーソンだったが、パンクにより2番手奪還はならず。結局世界耐久選手権での2度目の表彰台フィニッシュとなったKCMGは、LMP2クラスでシリーズランキング2位につけ、ル・マン24時間耐久選手権のため、フランスへと旅立つこととなった。