全日本選手権スーパーフォーミュラの第2回公式合同テストは4日、鈴鹿サーキットで2日目のセッションが行われ、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)が1分36秒475をマークしトップタイムに。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が2番手につけた。

 2日目を迎えたスーパーフォーミュラの公式合同テスト。この日の鈴鹿の天候は曇りで、午前のセッション開始時の気温は6℃。路面温度9℃というコンディションでスタートした。序盤から中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)、平川亮(KYGNUS SUNOCO)らが好調にタイムを刻んでいくが、開始30分頃というところで西コースに雨が降り出す。

 このタイミングで各車一度ピットに戻り、セットアップ。雨はすぐに止み、開始1時間あたりからまたタイムが向上し始めた。残り20分というところになると、ニュータイヤを入れ始めるチームも増え始め、デュバルがまずは37秒台に入れた。

 残り15分になると、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分37秒5というタイムへ。続いて平川がそのタイムを上回る。ここで各車がニュータイヤを入れてコースインしていくが、武藤英紀(DOCOMO DANDELION)のマシンがダンロップコーナーでストップを喫してしまう。

 武藤のマシンは自力でピットに戻ることこそできたが、この影響で赤旗が出され、残り時間もなかったことからこの時点で午前のセッションは終了。平川が午前のトップ、デュバルが2番手という結果でセッションを終えた。

 午後も曇天の下でセッション開始となったが、午後はデュバルやオリベイラ、中山友貴(TEAM無限)のコースアウトにより赤旗が続出する。終了18分前には中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)のコースアウトにより赤旗が出たため、セッションは5分間延長となった。

 終盤、午前にアタックができなかったニュータイヤを装着し、デュバルがついに1分36秒台に突入する。各チームがニュータイヤを投入しアタックを展開していく中で、ロッテラーも1分36秒台へ。しかし直後、デュバルがさらにタイムを縮め、トップで今季初のSF合同テストを終えた。

 2台がついに1分36秒台というタイムをマークしたスーパーフォーミュラSF14。アタックタイムではあるが、昨年のF1日本GPの決勝ラップタイムの中位程度にあたる。とは言え、「まだすべてが完璧というわけじゃない(デュバル)」「クルマはまだ限界に達していない(ロッテラー)」という
コメントもあり、まだタイムは縮まりそうな予感だ。

 3番手につけたのは中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)、4番手はジェームス・ロシター(KONDO RACING)が続いたが、この2台はアタック中にコーナーで他車に引っかかっており、36秒台は確実だったと推測される。なお、この2日間のセッションではトヨタ勢が上位を独占。ホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーは「テスト用の設定データで走っていた」と語り、「開幕戦までにはトヨタに追いつけるようなエンジンになっていると思います」と、開幕には拮抗した戦いになるだろうと語っている。

 スーパーフォーミュラの次回公式テストは3月19日〜20日に富士スピードウェイで行われる。

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