全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦は12日、鈴鹿サーキットで予選日を迎え、9時5分から1時間のフリー走行が行われた。前日の専有走行に続き好調のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイムをマーク。中嶋一貴が続き、PETRONAS TOM'S勢がトップ2を占めている。
前日、1時間の専有走行が行われ、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイムをマーク。トヨタエンジン勢が上位を占める結果となり、予選に向けホンダ勢がどう逆襲するか注目が集まる土曜の公式予選だが、それに先立ち午前9時5分から1時間のフリー走行が行われた。
走りはじめのコンディションは、気温16度、路面温度20度。ホンダ勢を先頭にコースインしていき、昨日上位を占めたドライバーたちはやや時間が経ってからコースイン。ゆっくりとタイヤを温めながらラップを重ねていく。
そんな中、走り出しから1分37秒台に入れてきたのは前日トップタイムのロッテラー。一貴も1分38秒019をマークし、2番手につける。また、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、前日ニュータイヤを温存したロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)と続き、外国人ドライバーが上位を占めていく。
セッションは大きなクラッシュ等はなく進んでいったが、9時27分にデグナーふたつめの立ち上がりで、アウト側にはらんだ嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)がスピン。嵯峨はイン側のガードレールにヒットしてしまい、コース上に停止。セッションは赤旗中断となった。
この赤旗中断は9時37分に解除。ふたたび各車が周回を重ねていき、その後は大きなアクシデントはないまま推移。残り7分というところで、各車が一斉にピットアウト。チェッカー周に向け2周のウォームアップを行い、予選シミュレーションを展開していった。
続々とタイムが更新されていく中、フリー走行のベストタイムをマークしたのはロッテラー。ただひとり1分36秒台に入れ、次いで一貴が2番手に。3番手にはロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)がつけたが、一貴とはコンマ5秒近い差があり、PETRONAS TOM'S勢が好調ぶりを披露する結果となった。
また、前日に続きこのセッションでもトヨタ勢がトップ10を独占。ロッテラーの36秒台に対し、ホンダ勢最上位の塚越広大(HP REAL RACING)は1分38秒538というベストタイム。この後の予選ではどんな結果となるのか注目が集まるところだ。