F1の商業面を管理するフォーミュラワン・マネジメント(FOM)は、ドイツGPでの事故を受け、今後は全セッションでカメラクルーらがピットレーンに立ち入ることを禁止することを明らかにした。
ドイツGP決勝中、ピットストップを行ったマーク・ウエーバーのマシンからタイヤが脱落し、ピットにいたFOMのカメラマン、ポール・アレン氏にヒット、彼は骨折などの怪我を負った。幸いアレン氏は全快する見込みであるということだ。
FIAは、事故の2日後、安全性向上のために規則を変更することを発表した。
今後、マーシャルおよびチーム関係者以外は、決勝および予選セッションの間にはピットレーンに立ち入ることは禁じられ、許可を受けたメディアが入れるのはピットウォールに限定される。
また、2014年に向けて決定していた規則の導入を早め、ピットストップにかかわるスタッフにヘルメットの装着を義務付け、ピットレーンの速度制限をさらに下げることもFIAは決めている。
FIAの発表の翌日である10日、FOMがF1に関係する各放送局にEメールを送り、カメラクルーを含む放送関係のすべてのスタッフが、全セッション中、ピットレーンに入ることを禁止すると通知した。
FIAは、レッドブル・レーシングからドイツGPでの事故に関する報告書が提出される予定であり、その内容を他のチームにも公開すると述べている。